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後期臨床研修1~2年目のプログラム

初期研修終了後入局となり、初年次は原則杏林大学高齢診療科で内科専門研修を行います。また各内科及び救急総合診療科をローテートします。

A.診療チームと指導体制

後期研修中は原則病棟の診療チームに所属して診療を行います。診療チームは臨床研修指導医を含む最低でも3名からなり、充分な指導体制となっています。また高齢診療科全体で2~4のチームがあり病棟診療を分担しています。指導スタッフについては「医療関係者向けの情報-スタッフ紹介」をご覧ください。

B.業務内容

杏林大学医学部付属病院での業務は、病棟、外来、当直からなります。また週に1日~2日は地域の医療施設での勤務も行います。

病棟業務
チームに所属する患者さんの採血検査、診察、カルテへの記載、指示を行います。
診療行為は自らの責任で行いますが、必要に応じて必ず上級医へ相談します。
患者さん及びご家族の方への病状説明は必ず上級医と同席して行います。
毎日業務終了前に各チームがショートカンファレンスを行い、チーム内での診療状況の確認と情報の共有を行っています
外来業務
予約外外来と認知症疾患医療センターの初診外来を担当します。
後日開催の認知症診断カンファレンスで指導がありますが、判断に困る場合は必ず上級医へ相談します。
当直業務
高齢診療科の上級医と二人で病棟当直を行います。
救急総合診療科から相談を受け適宜入院業務を行います。
外勤業務
高齢診療科と提携した医療施設で勤務を行います。
多くは規定の曜日に行いますが、週末に遠方の施設で勤務となる事もあります。

C.行事

教授回診
内容:入院中の症例についてプレゼンテーションを行い診療方針などを議論します。
時刻:毎週木曜日午後2時
場所:認知症疾患医療センターカンファレンスルームもしくは3-8病棟等
プレゼンテーション風景教授回診風景
認知症画像診断カンファレンス
内容:認知症疾患医療センター初診患者について、臨床経過と画像検査結果から臨床診断と治療方針を議論します。
時刻:毎週月曜日
場所:認知症疾患医療センターカンファレンスルームもしくは3-8病棟カンファレンスルーム
認知症診断カンファレンス風景
各種説明会
内容:臨床的に有用と考えられる新しい医療機器や薬剤について、関連企業の協力を得て説明会を行っています。
時刻:月曜日日中
場所:3-8病棟カンファレンスルームもしくは講義棟4階高齢医学医局
説明会風景
抄読会
内容:臨床的にインパクトのある文献を持ちまわりで読みます。
時刻:毎週木曜日日中
場所:3-8病棟カンファレンスルーム
抄読会風景
履歴:2012年の文献一覧, 2013年の文献一覧, 2014年の文献一覧, 2015年の文献一覧 2016年の文献一覧 2017年の文献一覧 2018年の文献一覧 2019年の文献一覧
開催日時題名文献名
2020.1.9Risks of ischaemic heart disease and stroke in meat eaters, fish eaters, and vegetarians over 18 years of follow-up: results from the prospective EPIC-Oxford studyBMJ. 2019 Sep 4;366:l4897.
2020.1.16The Effects of Mold-Fermented Cheese on Brain-Derived Neurotrophic Factor in Community-Dwelling Older Japanese Women With Mild Cognitive Impairment: A Randomized, Controlled, Crossover TrialJ Am Med Dir Assoc. 2019 Dec;20(12):1509-1514.e2.
2020.1.31Alcohol Abstinence in Drinkers with Atrial FibrillationN Engl J Med . 2020 Jan 2;382(1):20-28.
2020.11.5Low-Dose Edoxaban in Very Elderly Patients with Atrial FibrillationN Engl J Med. 2020 Oct 29;383(18):1735-1745
2020.11.26Risk of hospital admission with coronavirus disease 2019 in healthcare workers and their households: nationwide linkage cohort studyBMJ. 2020 Oct 28;371:m3582.
2020.12.10Early Rhythm-Control Therapy in Patients with Atrial FibrillationN Engl J Med. 2020 Oct 1;383(14):1305-1316.
その他
学会発表予演会、薬剤説明会、忘年会、チーム食事会、医局旅行等

D.入院患者病歴について

新規患者が入院した際は、電子カルテで入院サマリーを作成し、印刷して毎週木曜日の教授回診でプレゼンテーションを行います。

入院患者が退院した際は、退院後2週間以内に電子カルテで退院サマリーを作成します。別に運用している入院患者データベースを用いて、退院サマリーをデータファイルとして抽出し、各専門医習得に必要な病歴として使用することができます。

後期臨床研修3年目以後のプログラム

杏林大学医学部付属病院で2年間の研修を終えた後、外部の連携病院で研修を行います。期間は基本的に1年間ですが各医局員の事情に合わせて柔軟に検討し、研修先の医療機関と科についても充分な相談の上決定します。外部研修実績を見ていただければ分かる通り、内科系のみならずリハビリテーション科や精神科など幅広い研修先を選択できますので、その後のキャリア形成も含めお気軽にご相談ください。

外部研修実績(平成14年~30年)
研修病院出向人数出向科
東京都健康長寿医療センター病院
(旧東京都老人医療センター)
12神経内科,循環器内科,消化器内科
呼吸器内科,内分泌代謝内科,感染症科
総合診療科/総合内科,検査部
東京警察病院4循環器内科,消化器内科
自治医科大学附属さいたま医療センター3呼吸器内科,循環器内科
太田西之内病院2総合診療科
東京病院2呼吸器内科
国立循環器病センター1動脈硬化代謝内科
関東中央病院1内分泌代謝内科,呼吸器内科
多摩北部医療センター
(旧東京都多摩老人医療センター)
1神経内科
西東京警察病院1内分泌代謝内科
東京大学医学部附属病院1老年病科
国立国際医療研究センター
(旧国立国際医療センター戸山病院)
1リハビリテーション科
社会保険紀南病院1循環器内科
東京都立松沢病院1精神科
公立昭和病院1消化器内科
三楽病院1消化器内科
河北総合病院1腎臓科