DDCを作るための歯科画像を準備しよう

画像の処理

デジタル撮影装置で撮影した画像の多くは、そのままではDDCに利用することができません。例えば画像のサイズが大きすぎるとか、余計なものが写っているなど、多少の多少の手直しが必要になります。
以下に典型的な処理の方法を示します。

まずはフォトレタッチソフトに画像を出してみよう

画像を処理するためのソフトウェアをフォトレタッチソフトといいます。有名なものにPhoto Shopなどがありますが、今回はPaint Shop Proを使って処理を行う場合について説明します。もちろん他のレタッチソフトでも同様の操作は行えますので、それぞれのソフトのマニュアルを参考に作業を行ってみてください。
画像ソースを入手した人は、「Camera」フォルダーから<DSCF0016.jpg>というファイルを読み出してみてください。撮影されたオリジナルの画像が出てきます。


画像サイズの確認をしてみる

画像情報を見てみると、サイズは1280×960ピクセルと表示されています。これは一般的なコンピューターの画面ではすべてを表示することができないほどの大きさであることが分かります。


左右を反転させる

さて、写真をもう一度よく見てください。ちょっと分かりにくいかもしれませんがこの写真はミラーを使って撮影されたものです。つまりこの歯科画像は鏡像になっていますので、正像に直す必要があります。

ツールバーの「画像」から「左右反転」を選択してください。これで鏡像から正像に修正されます。


余計な部分を切り捨てる

画像は正像になりましたが、よく見ると歯以外の余計なものが写っているのが気になります。そこで余計な部分を取り除くことにします。選択ツールを使って必要な部分を選択してください。


選択したら、メニューバーの「編集」から「コピー」を行ってください。これによって選択された部分の画像がコンピューターのメモリーに記憶されます。続いて「編集」→「貼り付け」→「新しい画像」を行ってください。選択された部分の画像が新しい画像として表示されます。


画像サイズを整える

新規画像として表示されている画像のサイズは937×681ピクセルで、DDCで使うには大きすぎるので、サイズを小さくするとにします。メニューバーの「画像」から「サイズ変更」を選択します。今回は幅を650ピクセルに変更することにします。この時「縦横の比率を保持する」にチェックが入っていることを確認してください。これで自動的に高さも変更されます。よければ「OK」を押してください。

画像を保存する

正像に直し、余計な部分を取り除き、サイズを整えた新規画像を「Camera」フォルダーの中に保存しましょう。ファイル名は<Dscf16.jpg>としておきます。この時決してオリジナルの画像に上書き保存しないでください。全く修正を加えていないオリジナルの画像ファイルは記録として貴重なものになりますので、必ず別途保存しておくようにしてください。

サムネイル用の画像を作る

先ほど作った画像は詳細表示用の画像になります。DDCの表紙やサムネイル用に使う小さい画像は別途準備する必要があります。
先ほど保存した<Dscf16.jpg>を読み込みます。サイズ変更で幅を200ピクセルに変更してください。これがDDCの表紙に使用する写真になります。メニューバーの「ファイル」から「名前を付けて保存」を選び、ファイル名を<Dscf16_Small.jpg>として、「Camera」フォルダーの中にある「Thums」フォルダーの中に保存してください。

DDCに適した画像サイズとは

DDCを作製するにあたって、適した画像サイズは次の観点から決めました。

1.SVGAクラスのディスプレイ(800×600ドット)でもできるだけスクロールしないで全体が見えるようにする。
2.ファイルの大きさをできるだけ小さくする。

このような点を配慮して、DDCの表紙に使用する写真は横幅が200ピクセル程度に、詳細画像における画像サイズはおおむね700×500ピクセル以内になるようにしました。またサムネイルに使用する画像のサイズは、長辺が100ピクセルになるようにしました。

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