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2020/03/09
【卒業前に語るGCP】「GCPからのリスタート」 GCP1期生:嶋津光

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 もう夢を見る時期じゃないと周りから言われたのは、大学受験が近づいてきた時のことです。幼いころから週末になると家族と地元の小さな空港に行くことが多く、いつしか航空業界で働きたいと思っていました。しかし、航空業界で必須とされる英語力は壊滅的と揶揄されるくらい苦手で、進学時の進路にも影響しました。そのため、志望していた人文学部ではなく経済学部や法学部などを中心に受験をしましたが、結果が伴わず二年間の浪人生活を経験しました。このころには夢も見失い、将来は有名な大学名を履歴書に書ければとの思いだけがありました。

 後に、杏林大学への入学が決まり、複雑な心情のなかで、入学書類と同封されていたGCP第一期生募集のパンフレットに目が留まりました。その時の気持ちは、もう語学で苦しみたくないという思いと、もし語学が自分の武器になり得たらどうだろうかという泥沼の中にも希望を見出したいという思いがありました。GCPに参加してから数カ月を経ても、この複雑な思いは簡単に消えるわけではなく、一人で悩む日々が続きました。それでも私が少しずつ成長できていると感じるようになった時があります。それは、同じ志を持つGCPの学生との会話で、自然に航空業界で働きたいと発言をした時です。今までであれば、業界の話をするたびに、英語力や女性社会などの点から否定されることも多く、それに対してハングリー精神も生じない私がいました。しかしGCPには、英語教育だけではなく、日本社会にとらわれない多種多様の価値観を学べる環境とそれを知るグローバルな教員が揃っているため、自然と将来の目標へ向けて気持ちのリスタートが切れていることに気づきました。

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その中で、校外プレゼン大会や書評コンテストなど、新しいことに挑戦をしてきました。これらすべてのきっかけを与えてくれたのは、常に親身に接してくれた先生方と協力を快諾してくれた友人たちです。時には私の思いばかりが先走り、衝突したことや迷惑をかけたこともあります。それでも最後まで協力してくれた皆さんのおかげで、今の自信が持てる私に成長するきっかけを得ることができました。

その後、オーストラリアへ海外留学に行き、一年間日本を離れました。現地ではここには書ききれないほどの素晴らしい経験をしましたが、一番身に染みて感じたことは、今まで友人にどれだけ助けられてきたかということです。この経験から今まで以上に、今ある縁と新しく出会う縁を大切にしていきたいと思うようになりました。

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そして就活シーズンを迎えたとき、なかなかうまくいかない時期がありました。そんな時に力になったのが、今まで積み上げてきたGCPでの経験です。大変な時期もありましたが、多くの人に支えられ、夢を見るなとまで言われていた業界で、春から働くことが決まりました。本当に夢のようです。

確かに、私は周りの人より遠回りをしてきたと思います。しかし、人より長い期間で得た経験や感情は、これから社会人になるにあたっての語学に次ぐ第二の武器だと思います。また、それを気づかせてくれたのもGCPのおかげです。卒業で目標が終わるのではなく、次の目標に向かって高みを目指し、いつかGCPの仲間とグローバルパーソンとして出会いたいと願っています。

最後になりますが、私を信じ最後まで応援してくれた家族、友人、先生方、GCPの活動で出会ってきた多くの方々に感謝しています。ありがとうございました!

総合政策学部企業経営学科4年
Global Career Program 第1期生
嶋津 光

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