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中村信幸教授最終講義

 

 1 月18 日(火)の4 時限目、八王子キャンパスのD 棟308 番教室にて、外国語学部中国語学科 中村信幸先生の最終講義が行われました。テーマは中国語の歴史的変遷を説く「古代漢語と現代漢語、そして近代漢語」。『戦国策』を例に古代漢語と現代漢語の相違を単語と語法に分けて、様々な観点から説明され、早期白話資料としての禅家語録について、敦煌の莫高窟で発掘された文書や、中国では散逸してしまった『祖堂集』中の達摩の話や、雪舟の「慧可断臂図」まで、多彩な資料を駆使され、実に興味深い講義でした。また、仏教説話のおもしろさや、「金輪際」「有頂天」などの仏教由来の成語についても話されて、聴く者を飽きさせませんでした。最後は手品まで披露され、来聴者を
楽しませてくださいました。
  中村先生のゼミナールや中国語学概論を受講している学生、同僚の先生方はもちろんのこと、OB も先生の最終講義を聴きに馳せ参じ、来聴者は教室に入りきれないほどでした。この度、永年本学で教鞭を執られた中村先生がご定年を迎えられ、外国語学部創設以来、ずっと頼りにしてきた私たち教員は、どれほど心細いことでしょう。中村先生、大学を去られてからも、どうか私たちに今後ともご指導、ご助言を賜りますようお願い申し上げます。 

中国語学科教授 ・ 満江

 

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