BD FACSCanto II

FACSCanto II (Cell Analyzer)

最大8つの蛍光を検出でき、更に最先端の蛍光検出システムとデジタル波形処理技術により、高感度を実現しています。発現レベルの低い蛋白質や、希少な細胞を検出測定することができ、マルチカラー解析に柔軟に対応することができます。さらに、技術革新は自動化を促進し、操作性を高めて高い生産性をもたらします。

BD FACSCanto IIの特徴

  • 波長488nm、633nm、405nmの3種類のレーザーを搭載。レーザーの照射位置の調整は不要で、搭載レーザーはすべて新設計のフローセルに最適な位置に照射されるように固定されています。これにより煩雑なレーザーの照射位置調整は不要です。
  • マルチカラー測定(8カラー)に対応する細胞解析能力:新開発のオクタゴン検出システム、デジタル波形処理回路による蛍光補正機能によりマルチカラー解析をサポートします。
  • レーザー照射を異軸に設計しており、さらに蛍光は各レーザー用のピンホールから光ファイバーへ独立した光路を通ります。レーザー間の蛍光の相互の影響を物理的に軽減することができ、蛍光色素を容易に組み合わせることができます。
  • デジタル波形処理技術は 10,000/ 秒でのイベントの取り込みを可能にし、稀少細胞の検出効率が上がります。
  • カローセルに置いた試験管からのサンプルロードを自動で行う BD FACSローダーオプションを搭載。

基本SPEC

Function
内  容
ソーティング
不可
光軸調整
不要
難易度
熟練が必要

レーザー

Excitation wave
搭載レーザー
488nm
固体レーザー 20mW
635nm
HeNeレーザー 11mW
405nm
半導体レーザー 30mW

検出器

20071101-04.jpg FACSCanto IIでは8色まで同時に解析が可能です。検出できる色素はコンフィグレーションに依存します。下記の図は現在設定されているコンフィグレーションです。

検出できる蛍光色素

Excitation waveEmission wave rangeFluorescent dye
488nm (B)Green 530/30FL1: FITC, Alexa Fluor 488, eFluor 520, Horizon BB515
Yellow 585/42FL2: PE, Alexa Fluor 546, PI
Red 670LPFL3: PE-Cy5, PerCP, PerCP-Cy5.5, ECD, PE-TexasRed, 7AAD
Infra Red 780/60FL4: PE-Cy7
633nm (R)Red 660/20FL5: APC, Alexa Fluor 647, PE-Cy5
Infra Red 780/60FL6: APC-Cy7, APC-H7, APC-Alexa Fluor 750, APC/Fire 750, APC-eFluor 780
405nm (V)Cyan 450/50FL7: Pacific Blue, Brilliant Violet 421, eFluor 450, Horizon V450, Alexa405, VPD450
Blue 510/50FL8: eFluor 506, Horizon V500, Horizon BV510, Brilliant Violet 510, Krome Orange, AmCyan

注意2:蛍光色素にはいくつかの種類の細胞へ結合しやすいものがあり、Cy3、Cy5、 Cy5.5、Cy7およびTexas Redで直接的に抗体に標識されたもの、タンデム色素標識の一部はその傾向がある。Cy5はFcレセプターに低い親和性をもち、PE-Cy5タンデム色素も同様な特性があるのでMonocyte系の細胞の染色時は注意。 Cy5.5もFcレセプターに低い親和性をもつが、PerCP-Cy5.5タンデム色素は同様な特性をもっていない。注意1:BD Fluorescence Spectrum Viewerを使うと、当該機器で使用可能な色素を調べる事ができます。

注意3:PE-Cy5、PE-Cy7、PE-TR、PerCP-Cy5.5、APC-Cy7などタンデム色素を使用する時は注意が必要。タンデム色素とは2つの蛍光タンパクがカップリングした色素で、 1つがレーザー光を吸収し、もう片方の色素にそのエネルギーを伝達する。例えば、PE-Cy5の場合488 nmのレーザーの 吸収をPEが行ない、Cy5がそのエネルギーを受け取り、Cy5の蛍光特性により蛍光を発する。 通常はレーザー光を受け取る蛍光色素そのものより明るくなるが、潜在的に蛍光波長がわずかに変動する可能性 があり、またロットごとに蛍光オーバーラップが異なる。2本以上のレーザーを使用する場合、2本目以降のレー ザーで励起されないかどうか確認することが必要。

ワークステーションSPEC

HP_Z200_Workstat_4ed86819ec8b5.jpg

HP Workstation Z240

OS

Windows 10

Software

FACSDivaicon.jpg FACSDiva 9 & CST
Office.jpg Office

使用可能Media

CD-R
CD-RW
DVD-R
Network