後期研修プログラム(3年間)                        


29名の教室員、充実した教育体制。様々な専門医および指導医資格を持つ先輩医師達が、
強力にバックアップしていきます。カバーする広大なエリアからの様々な症例と向き合え、研究に臨床
に層の厚い経験を積むことが可能です。
スーパー総合周産期母子医療センターとして、院内にある高度救命救急センターや小児科、小児
外科,麻酔科等との連携を有するとても恵まれた環境での研修になります。

T.研修目期間

初期臨床研修終了後3年間。他大学との連携事業プログラムでは最大8年間。

U.プログラムの概要

初期臨床研修終了後、日本産科婦人科学会専門医取得に向けた研修を行い、近年の
産婦人科学の進歩に応じた、最新の広い知識、錬磨された技能と高い倫理性を備えた産
婦人科医師の養成を目的とします。
大学院への進学を希望するものに対しては、このプログラムと平行して大学院での教育を受
けることが可能です。


V.研修目標

日本産科婦人科学会の専門医を取得するため、臨床知識・技能を確実に身につけるとと
もに、研修期間を通して、杏林大学医学部付属病院および関連研修施設の指導医のも
と、患者の気持ちを理解することのできる人間性を身につけることを目標とします。他大学と
の連携事業プログラムでは産科婦人科学会専門医取得後、さらにサブスペシャリテイー領
域の専門医取得を目指します。

W.身分・待遇・研修場所

産婦人科レジデントとして有給の医員と同等の身分が得られます。
現在、医局在籍者で大学に勤務しているものは全員が医員または任期制助教として有給
で、無給医は存在しません。また週1回の外勤日を許可しておりますので十分な収入が得ら
れます。
3年間のうち2年目の1年間は関連研修施設にて研修を受け、その間の給与は各研修施設
の規定により異なります。他大学との連携事業プログラムで、他大学に派遣される場合は相
手先の給与規定に従います。

X.研修方法

1年目と3年目は大学付属病院での研修となり、2年目は関連研修施設での研修となります。
他大学との連携事業プログラムでは、4年目以降、大学病院もしくは他大学病院での研修と
なります。
1年目:大学付属病院における研修(12ヶ月)
原則として産科、婦人科の2班に分かれ、4〜6ヶ月ずつローテイトして研修を行います。産科研
修は、産科婦人科学会専門医と組んで指導を受け、産科外来、総合周産期母子医療セン
ター(MFICU)、産科病棟で研修を行います。また1週間に1〜2回の当直勤務につきます。1年
間に各研修医は40〜70の分娩を担当し、正常妊娠、分娩、産褥の管理を主体的に行い、
指導医のもとに総合周産期母子医療センター(全国89か所)における母体搬送の受け入れ、
ハイリスク妊娠の管理を行います。また、吸引、鉗子分娩、帝王切開術を術者として行います。
婦人科研修は産科婦人科学会専門医の指導のもとに、8〜12名の患者を担当し、良性およ
び悪性疾患の術前、術後管理を主体的に行います。手術では執刀医として良性付属器腫瘍
、子宮筋腫などの開腹手術を行います。また悪性腫瘍の手術には第2、第3助手として手術に
加わります。
全員が日本産科婦人科学会に入会し、学術集会に出席、演題発表を行います。院内での臨
床症例検討会でも各自症例報告を行います。大学付属病院における週間予定表と産婦人科
手術研修目標を示します。

Y.指導スタッフ

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医を指導医として、研修指導にあたります。他大学
との連携事業プログラムでは専門資格を持った指導医が指導に当たります。

大学付属病院指導スタッフ一覧

氏名 専門 卒業大学
資格
岩下光利(教授・病院長)
周産期医学
生殖内分泌学
慶大
1975
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本生殖医学会 生殖指導
日本周産期・新生児医学会 暫定指導医
小林陽一(教授)
婦人科悪性腫瘍
絨毛性疾患
性器脱(メッシュ法)
癌幹細胞
薬剤感受性
慶大
1986
本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本臨床腫瘍学会 暫定専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
日本がん治療 医機構がん治療認定医
                                             および暫定教育医
院内鏡視下手術指導医
古川誠志(准教授)
周産期医学
宮崎医科大
1992
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日日本周産期・新生児医学会 
                      新生児蘇生法専門インストラクター
日本周産期・新生児医学会認定(新生児)専門医
松本浩範(講師)
婦人科腫瘍学
杏林大
1997
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
長島 隆(講師) 周産期医学
生殖内分泌学
生殖生理学
生殖遺伝学
北里大
1998
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本周産期・新生児医学会 
                      新生児蘇生法専門インストラクター
日本抗加齢医学会 抗加齢医学専門医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
日本医師会認定母体保護法指定医
厚生労働省認定臨床研修指導医
加齢医学会 抗加齢医学専門医
百村麻衣
(講師・医局長)
婦人科腫瘍学
杏林大
1996
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本がん治療 機構がん治療認定医
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
井澤朋子
(講師)
周産期医学
杏林大
1990
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
西ヶ谷順子
(講師)
婦人科腫瘍学 聖医大
1999
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本がん治療 機構がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
澁谷裕美
(助教)
婦人科腫瘍学
内視鏡下手術
杏林大
2003
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本がん治療 機構がん治療認定医
日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
日本外科内視鏡学会 技術認定医
長内喜代乃(助教) 婦人科腫瘍学 杏林大
2005
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医指導医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
松島 実穂(助教) 周産期医学
遺伝相談
杏林大学
2005
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
田中  啓(助教) 産婦人科一般  東大
2007
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医