教授からのメッセージ Message from Professor Sakurai

杏林大学医学部薬理学教室のページをご訪問くださり、有難うございます。 当教室は、遠藤名誉教授以来の有機酸トランスポーターの研究業績で知られていますが、それを発展させ、また私なりの新しい視点を付け加えることで社会貢献を果たしたいと考えています。
私自身の研究は腎臓の集合管の形態形成に関与する因子の同定をテーマとしてやってきましたが、細胞や組織レベルでの成長や分化のメカニズムを解明する方向へと進めていくつもりです。 トランスポーターの発現も細胞分化の重要な一面であり、また、発生に関わる重要な因子の正しい局在化にトランスポーターの役割があるのかもしれませんから、 発生と膜輸送と別のものとしてとらえるのではなく、大きく上皮のバイオロジーとして統合的に扱うべく努力しています。 研究分野に限らず、いろいろなバックグラウンドの人が自由に発言して、問題解決へつなげていく教室を目指します。
また、大学院生やポスドクの人たちのキャリア形成の助けになることも教室の重要な使命だと考えています。 大学院やポスドクを考えている方で、自らの興味が現在の当教室のテーマにあまり関係ないことにあったとしても、 異質な分野との出会いが貴重なアイデアをもたらすこともありますので、気軽に私までご連絡ください。