会長挨拶

杏林大学入学によせて

杏門会(社会科学部・総合政策学部同窓会)会長
鈴木 雅博(一期生)

新入生の皆さん、杏林大学ご入学おめでとうございます。
これから、皆さんの大学生活が始まります。勉学、部活動、サークル活動、その他・・・皆さんの挑戦したいことは何ですか?

どんな事でもいい。「自分のやりたいこと」に情熱を傾けて、在学中にキャンパスの中で、自分の存在の証(あかし)を見つけて下さい。

久々にこのキャンパスに戻ると、懐かしい思い出が次々に浮かんできます。

杏林坂下の職員寮一階で、杏園祭準備の為に、電気ノコギリやドリルを購入し、仲間と一緒にあれこれワイワイ騒ぎながら看板を作ったこと。
何となくよそよそしかった他学部学生と、早朝5時から協力して作成したアーチ型の門。互いに両端から作り始めて中央で組み合わせた時、双方から歓声が上がりました。距離感は一気に縮まり、一体感と達成感を皆で味わいました。

英語の単位を落とし、再度履修する羽目になり、悔しくも恥ずかしい思いをしたこと。懐かしい先生方の顔や、授業の様子。授業の終わった後、大人として接して下さった時の温かさ、優しさ、厳しさ。

グラウンド横のテニスコートで、楽しそうに過ごすカップルを横目に、ラグビー部の仲間達と、泥だらけのスパイクのまま「いいなぁ…俺達もあんな風に大学生活を過ごす予定だったのになぁ・・・」とこぼしながら歩いていたら、「スパイクでグラウンドの外にでるなっ!」と厳しい職員に叱られて、慌てて謝ったこと。

どれ一つとっても、大仰なことではないけれど、皆さんの倍の年齢を少し超えた私には、その全てが如何に幸せな日々だったか、よくわかります。「○○をやった」「○○先生に学んだ」何でも、どんな事でもいい。在学中に自分の存在の証を見つけて下さい。それこそが、皆さんの大学生活を幸せなものにする鍵になります。
皆さんの4年間の大学生活が充実したものとなるよう祈念し、歓迎の挨拶に代えます。