患者さん・ご家族の方認知症について

日本が長寿社会、超高齢社会となった現在、誰もが認知症になる可能性があります。認知症とは記憶力が低下するだけでなく、物事を正しく判断し状況に合わせて適切に行動することができなくなり、そのために通常の社会生活が送れなくなった状態を指します。したがって、認知症と診断するためには、ご本人の話と本人の生活のことをよく知るご家族の話を伺うことが重要です。ただ一緒に暮らしていると、単なる歳のせいで認知症の初期症状であると気づかないこともよくあります。そのために認知症チェックリストを使ってみることをお勧めします。当てはまる項目が多いほど認知症である可能性が高いことがわかっています。相談事前チェックシートをご記入のうえ、かかりつけ医もしくは地域包括支援センターに相談していただき、さらに必要に応じて当センターを紹介受診していただくというのが現在の流れです。そして、当センターでは認知機能検査や画像検査を行い、診断・治療、さらには生活上のアドバイスをさせていただき、紹介医と連携しながら経過をみていきます。