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現役医療通訳者、佐藤ペティー氏の特別講義がおこなわれました

2024年05月31日

 基盤教育科目「テーマで学ぶ現代社会Ⅲ」では、英語・中国語・観光交流文化の各学科教員の専門分野の視点から、「日本国内の内なる国際化」にアプローチしています。地域社会において外国人が医療へアクセスすることの困難さが課題になって久しい中、社会的ニーズが高まっている「医療通訳」の問題を取り上げ、5月28日には「特定非営利活動法人 多言語社会リソースかながわ(MICかながわ)」のベテラン医療通訳者、佐藤ペティー氏を特別講師として招きました。佐藤氏は「MICかながわ」の医療通訳派遣システムの仕組みや派遣の実績、医療通訳者の登録の条件や流れ、医療通訳者の役割と心得などを現場の経験を交えながら紹介してくださいました。

 講義後の学生から感想として、
「医療通訳者がいることで外国人の患者さんが安心して治療を受けられるという大切さを感じた。」
「MICかながわの医療通訳派遣システムや医療通訳者の経験談から感じたのは、文化的な理解とコミュニケーションの重要性です。言語の壁を超えることで、外国人患者と医師の間の信頼関係が築かれ、医療の質が向上します。」
「医療通訳者として、中国国籍の方が相手の場合、全身黒・赤は避けるなど、患者の文化や背景まで考えて働いていることに感動しました。さらに、7割ほどが非言語でのコミュニケーションということ、適切な声のトーン、言葉選び、表情などとても説得力のあるお話がきけて勉強になりました。」
「母語ですら難しい単語を難なく覚え一つの間違いもなく伝えられるなんてとてもすごいなと感銘をうけました。」
「今回の授業を通して、通訳はただ言葉を訳すだけでなく、患者と医療従事者の間に立って信頼関係を築くことも大切であり、また、基本的な医療知識や自分の健康管理も重要であることを学びました。 医療通訳の心得10ヶ条は、医療通訳者を目指す人だけではなく、私たち学生にもためになり、学べる心得だと感じました。」
など大いに刺激を受けた講義となったことがうかがえました。

担当教員:中国語学科教授 宮首弘子

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