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福祉観光論 ゲスト講演「日本のバリアフリーの現状と課題 ~当事者の目線から~」を実施

2024年06月05日

観光交流文化学科の専門科目「福祉観光論」は、高齢や障がい等の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行であるユニバーサルツーリズムの現状と課題を学んだうえで、オリジナルのユニバーサルツアーを提案することを目標としています。

第5回では、元パラリンピック選手(車いす陸上)、現在、千葉義塾インテグレーテッドアカデミー代表の千葉 祗暉様をゲスト講師としてお迎えし、車いすユーザー当事者のお立場から日本のバリフリーの現状と課題についてお話いただきました。
これまでの授業で、実際に車いすを用いて、車いすの体験とサポート方法の演習を行いましたが、当事者の方が日常生活の場でバリアフリーに対してどのようなことを求めていらっしゃるか、より具体的に知ることができました。

学生のコメントを紹介します。

「『自分から障壁を作らない』と千葉さんが仰っていたように自分が無意識のうちにもっている偏見を無くすためには、まず知ることが大切なのだと分かりました。」

「千葉さんの、『思いやりはいらない、まず設備をきちんとしてくれ』という言葉は多くの障がい者の心の叫びを、代弁したものだと思った。私自身もまさにその通りだと思った。思いやりやおもてなしは、100%の設備を作る努力をしてからするプラスαの行動であり、足りない設備の穴埋めするための行動ではないということだ。日本は市民意識も社会の障がい者に対する支援も発展途上なのだなと改めてわかった。」

「日本は当たり前に、障がいを持っている人にとって理不尽なことが沢山あると知りました。それらに対して自分の意見をはっきり述べることは、とても勇気がいることだと思います。当事者の視点から、健常者がなかなか気がつきにくい部分を発見し、世の中の不条理なことに意見を述べる姿に、とても圧倒されました。」

担当教員:観光交流文化学科 准教授 赤嶺 恵理

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