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福祉観光論「車いすトラベラー三代達也氏講演」実施

2024年07月09日

 観光交流文化学科の専門科目「福祉観光論」は、高齢や障がい等の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行であるユニバーサルツーリズムの現状と課題を学んだうえで、オリジナルのユニバーサルツアーを提案することを目標としています。 5月29日に、車いすで世界一周の旅をされた三代達也様をお招きしました。三代さんから、車いすで世界一周旅行に出かけられたきっかけや、世界30か国以上を車いすで旅をされた中での印象深いエピソードなどを伺いました。また、専用の車いすに乗ったまま入ることができる箱根の温泉、スペインのユニバーサルデザインをコンセプトにしたホテルなどを視察された際の動画をお見せいただきながら、解説していただきました。先駆的な取り組みをご紹介いただき、ユニバーサルツーリズムの重要性に改めて気づくきっかけとなりました。

学生の感想です。

「本日の講義内にでてきた様々なバリアフリー設備や体験談を聞いて、「バリアフリーの部屋だからといって車椅子の利用者にだけ特化しなくてもよい。高いところでないと使うのが難しい人もいれば低い位置でないといけない人もいる」という言葉がすごく印象的でした。バリアフリーというとなぜかそこを使う利用者の人々にとって快適な空間という印象があったのですが、我々が目指すべきはこのようにバリアフリーという記載がなくとも健常者と障がい者の両者が快適に使用できる2側面の使用用途を持ち合わせているものを普及させていくべきことなのだと感じました。」

「海外のバリアフリーの事例から、日本のバリアフリーとの相違点などを実体験に基づきお話ししていただきました。日本では中途半端なバリアフリーが存在する中、ハワイでは、車いすで入れないお店があまりないことを知り、マイノリティを理解し尊重する文化が根付いているのかなと感じました。また、日本のバスでは運転手が降りてきて直接スロープをつけるという手間や時間のかかる作業も、ハワイでは電動のスロープで解決していることに衝撃を受けました。日本はおもてなしという言葉を都合良く使っていたり、言葉の意味を履き違えているのではないかと感じました。その他、ホテル内のバリアフリーや海外の人々の車いす利用者に対する意識など、多くの気づき、学びがありました。」

担当教員:観光交流文化学科 准教授 赤嶺 恵理

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