「現代社会と観光ホスピタリティ」製造業と観光地活性化のつながりを知る ―株式会社バスクリン

観光交流文化学科1年生の専門必修授業「現代社会と観光ホスピタリティ」は、実社会における観光ホスピタリティの接地面の豊かさを学ぶことを目的としています。いわゆる「観光産業」とは呼称されない業界でありながら、観光と深く関わり活躍される実務家を隔週でゲストにお呼びする授業、その翌週には学生同士で関連のテーマを議論します。
第4回のゲストには、株式会社バスクリンマーケティング本部メディア企画室の小松歩氏を招き、製造販売業であるバスクリンと温泉地の繋がりについてお話を伺いました。バスクリンが代表商品である「日本の名湯」を通じて人々の「旅をしたい」という意欲を醸成するだけでなく、温泉地の価値を高めるためにお風呂講座や湯めぐりするためのシャトルバスの運行など地域振興の取り組みを行っていることを教えていただきました。学生は身近な商品が観光振興に大きく貢献していることを知り、新たな視点を得ることができました。 以下はゲスト講演後にディスカッションを終えた、学生の感想です。

「商品を販売するまでに100回を超えるほどの試作が作られ、現地の人に許可を貰うというとても時間も人手もかかるその方法に自社の利益だけでなく本当に観光地の復興を願っているメッセージを強く感じることができた。人の心に響く何かを作る際には、様々な立場から見たときにそれぞれの人が最良の選択をできるようにたくさんの選択や準備をしておくことが最も大切だと気づくことができた。」
「今回の授業で、観光地は現地にいる人間だけが支えているのではないということを学んだ。観光地の中だけですべてを完結させてしまうのではなく、外部の力を借りていくことも観光地として廃れないために重要なのだろう。」
担当教員:観光交流文化学科 准教授 赤嶺 恵理
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