保健学部臨床検査技術学科卒業生の篠原瑠宇空さんらの研究成果が国際誌に掲載
保健学部臨床検査技術学科卒業生で、2025年度まで大学院保健学研究科博士前期課程に在籍していた篠原瑠宇空さん(指導教員:大河戸 光章 教授)らの研究成果が、国際学術誌 Pathogens(2024 Journal Impact Factor: 3.3)に掲載されました。論文タイトルは「Cannonballs in Trichomonas vaginalis infection: morphologic evidence of parasite-associated neutrophilic aggregates」です。
本研究では、婦人科細胞診でしばしば観察される「cannonball」と呼ばれる好中球の凝集構造に着目しました。従来、この構造は非特異的な炎症所見と考えられてきましたが、本研究では Trichomonas vaginalis(腟トリコモナス)感染例において、トリコモナス虫体と好中球が密接に関連する特徴的な構造である可能性を、免疫細胞化学およびセルブロック解析を用いて検討しました。
その結果、トリコモナス陽性例のcannonballでは、虫体が好中球集塊内に存在することが確認され、トリコモナス感染におけるcannonballは、単なる炎症細胞塊ではなく、寄生体に対する宿主反応を反映した特徴的形態である可能性が示されました。
本研究成果は、婦人科細胞診における炎症背景の理解を深めるだけでなく、トリコモナス感染の細胞診断精度向上にも寄与することが期待されます。
篠原さんは2026年4月より金沢大学医学部へ編入学し、現在は医学を学びながら研究活動を継続しています。「臨床で観察される現象の背後にある機序を深く理解し、その解明を通じて医学の発展に貢献したいと考えています。臨床と研究の双方に真摯に取り組み、新たな発見を生み出せる医師・研究者を目指しています」と今後の抱負を語っています。
論文掲載URL
関連記事
single.php





保健学部