がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

コース紹介:医学研究科

大学院

医学研究科では、実際のがん診療においてがん治療のエビデンスを理解した上で、個々の患者の状況に応じた最適ながん診療を実践できる医師を目指し専門知識と技術を磨く「都市型地域医療専門医養成コース」、がん治療に関する質の高い臨床試験の計画、実施を行える技量を習得し、国際臨床試験の実施に参加できる研究者を目指す「臨床試験研究者養成コース」の2コースを設置しました。
いずれのコースも、がん薬物療法専門医の受験資格を得ることを目標としており、さらには1年次から担当教員の指導のもとで、がん診療に関する臨床研究テーマを選び実施し、英文論文を作成することにより学位取得を目指します。

また各コースとも、副科目として履修選択することもできます。
腫瘍内科学講義・演習(4単位)では、がん診療、がん薬物療法に関する基礎的な知識、臨床試験の計画・実施にあたり研究計画の立案等について知識の習得が可能です。
腫瘍内科学実験・実習(8単位)では、がん診療についての臨床実習を行いながら、個々の患者の状態を総合的に判断した上で、最も適切な治療法を選択し説明ができる、臨床試験の立案を行える等の技能習得が可能です。

     

また、がん研究においては、本学がん研究プロジェクトチーム が研究指導を担当いたします。
内科学課程研究(8単位)および、内科学研究論文演習(4単位)として、立案した研究計画に沿った研究の実行を指導し、学位論文作成および、学会等での発表についても指導いたします。

主科目ならびに副科目として履修を希望する場合には、いずれの場合も「授業科目履修計画書」の提出と併せて「履修申請書」の提出が必要です。また、副科目として履修する場合には、指導教授と相談のうえ、履修申請を行ってください。

なお、がん診療や臨床試験等について、自身の知識を高めるため興味のある講義のみの聴講を希望する場合には、「聴講申請書」を提出ください。但し、単位認定はできません。

都市型地域医療専門医養成コース

専門分野 がん治療専門医
履修対象者 杏林大学医学研究科臨床系専攻大学院生
修業年数 4年
養成する人材像 放射線腫瘍、薬物療法から緩和治療まで、包括的ながん治療の指導ができるリーダーを養成する。
一般目標 実際のがん治療において、がん治療のエビデンスを理解した上で、個々の患者に応じた適切な診療を実施できる医師を目指す
到達目標 1年次)腫瘍内科の診療を通じて、がん治療、がん薬物療法に関する基礎的知識を修得する。消化器がん、原発不明がんを中心にがん治療に対する全体像を把握し、適切な医療を提供できるように理解を深める。研究テーマを設定し、研究計画を立案する。
2年次)がん治療を行う診療科、放射線治療、緩和治療のローテーションにより、診療実習を行う。希望があれば、学外研修を行う。
研究計画に沿って研究を進める。
3年次)腫瘍内科の診療に従事し、専門医としての技量を得る。
研究成果をまとめ、学会報告、論文作成を行う。
4年次)がん薬物療法専門医の資格ならびに学位を取得する。

臨床試験研究者養成コース

専門分野 腫瘍内科医、腫瘍外科医、放射線腫瘍医
履修対象者 杏林大学医学研究科臨床系専攻大学院生
修業年限 4年
養成する人材像 がん治療に関する質の高い臨床試験を計画、実施できる医師を養成する。わが国におけるがん治療開発のリーダーとして国際臨床試験の実施に参加できる研究者を育成する。
一般目標 厚生労働省研究班の班会議等に参加し、臨床試験の立案から実施までの全体像や標準治療の確立に向けた取り組みを理解する。
治験の会議などに出席し、新規薬物の開発のためのプロセスを学ぶ。
到達目標 1年次)腫瘍内科の診療を通じて、がん治療、がん薬物療法に関する基礎的な知識を修得する。消化器がん、原発不明がんを中心に、がん治療に対する全体像を把握し、適切に医療を提供する能力を修得する。臨床試験の計画、実施に参加する。
研究テーマを設定し、研究計画を立案する。
2年次)がん治療を行う診療科、放射線治療、緩和治療のローテーションにより診療実習を行う。
研究計画に沿って研究を進める。
3年次)腫瘍内科の診療に従事し、専門医としての技量を得る。
研究成果をまとめ、学会報告、論文作成を行う。
4年次)がん薬物療法専門医の資格ならびに学位を取得する。

インテンシブコース

「臨床試験コーディネーター養成コース」(インテンシブコース)は、医師、薬剤師、看護師、検査技師、放射線技師などを対象として、がん診療、がん薬物療法、臨床試験に関する基礎的な知識の習得を目指し、短期間で集中的に専門領域を学んでいただくコースとなっております。

臨床試験コーディネーター養成コース

専門分野 がん専門医療者
履修対象者 集中的に臨床試験について学びたい医師、薬剤師、看護師、技師を含めた一般社会人
修業年数 4月から9月末
※但し、希望がある場合は半年以内に限り延長することとする
養成する人材像 癌治療に関する新規治療法の開発や、標準治療に向けた質の高い臨床試験を実施できる医療者の養成
一般目標 ア)がん治療、がん薬物療法、臨床試験に関する基礎的な知識を習得する
イ)臨床試験の立案から実施まで全体像を理解する
到達目標 ア)腫瘍内科学に」関する基礎的な知識を修得する
イ)がんの臨床研究に関わる倫理指針、利益相反、臨床試験、医療統計学について理解する
ウ)がんに関する臨床試験の計画及び実施の実際を理解する
内容・特色 医師、薬剤師、看護師、検査技師、放射線技師などの医療者に対し、がん治療、がん薬物療法、臨床試験に関する基礎的な知識を習得するための教育支援をする。
がんプロ全国e-learningクラウドの受講を通し、さらに学習を深める事ができる。
修了者には、臨床試験コーディネーター養成コース(インテンシブコース)修了証を交付する。

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