BD FACSAria IIu

FACSAria IIu (Cell Sorter)

BD FACSAriaIIuセルソーターは、セルソーターに求められるあらゆる機能を実現した、最先端技術と優れた操作性を備えたハイパフォーマンスセルソーターです。21世紀の最先端技術と、セルソーターに関するBDの豊富な経験と知識を融合し、高速ソーティングとマルチカラー解析を容易に実現します。

FACSAriaIIuセルソーターはレーザー照射位置を固定したキュベット・フローセルを組み込んでいます。この新しいフローセルでは蛍光感度が大幅に向上されています。また、固定式の光学システムによって、煩雑なレーザーの照射位置調整作業が解消され、装置のメンテナンスも軽減されています。

システムソフトに組み込まれたソーティングの設定やモニター機能によって、FACSAriaIIuセルソーターの操作は非常に簡単になっています。BD AccuDropをシステムに組み込むことで、Drop Delayが短時間で正確に決定できます。ストリームの状態やブレークオフ・ポイントのモニタリング機能が組み込まれており、ソーティングを自動で行うことができます。

(このページの幾つかの情報がFACSAriaのままです)

マニュアル

BDオンラインマニュアル

BD FACSAria IIuセルソーターの特徴

20071101-01.jpg 波長488nm、633nm、405nmの3種類の空冷レーザーを搭載し。レーザーの照射位置の調整は不要で、搭載レーザーはすべて新設計のフローセルに最適な位置に照射されるように固定されています。これにより煩雑なレーザーの照射位置調整は不要です。

(写真はFACSAria)

20071101-02.jpg フローセルとゲルで接合された集光レンズです。検出感度を向上させるためBD FACSAria IIuは、次世代型キュベットをフローセルに取り入れています。この構造によって、サンプルストリームへのレーザーの焦点がより的確になり、最大シグナルを発し、最大の蛍光シグナルを検出できます。
光学系が固定されていることで、熟練した技術が必要とされる光軸調整が不要となり、起動にかかる時間が短縮され、再現性が向上するとともに、毎日の精度管理も自動化できます。最も重要な点は、集光効率が向上したことで、高速ソーティングにおいてもマルチカラー解析に必要とされる解像度が確保されることです(写真はFACSAria)
20071101-03.jpg マルチカラー測定(9カラー)に対応する細胞解析能力:新開発のオクタゴン検出システム、デジタル波形処理回路による蛍光補正機能によりマルチカラー解析をサポートします。

新開発SweetSpotはソーティングに最適な液滴形成状態を自動で再現し、最適状態を維持する機能を完備しています(自動液滴モニタリングシステム)。

4方向へのソーティングが標準装備:標準装備QuadraSortにより、2方向および4方向へのソーティングが容易に行えます。一度のソーティングで4種類の細胞集団を分取できます。

Automated Cell Deposition Unit (ACDU)を搭載:96wellマルチプレートに細胞を分取可能。

(写真はFACSAria)

基本SPEC

Function
内  容
ソーティング
可能
光軸調整
不要
難易度
熟練が必要

レーザー

Excitation wave
搭載レーザー
488nm
固体レーザー 13mW
635nm
HeNeレーザー 11mW
405nm
固体レーザー 30mW

検出器できる蛍光色素

Excitation waveEmission wave rangeFluorescent dye
488nm (B)Green 530/30FL1: FITC, Alexa Fluor 488, eFluor 520, Horizon BB515
Yellow 576/26FL2: PE, RD1, Alexa Fluor 546
Red 610/20FL3: Horizon PE-CF594, PE-Texas Red, PI
Far Red 695/40FL4: PE-Cy5, PerCP, PerCP-Cy5.5, ECD, PE-TexasRed, 7AAD
Infra Red 780/60FL5: PE-Cy7
633nm (R)Red 660/20FL6: APC, Alexa Fluor 647, PE-Cy5
Infra Red 780/60FL7: APC-Cy7, APC-H7, APC-Alexa Fluor 750, APC/Fire 750, APC-eFluor 780
405nm (V)Cyan 450/40FL8: Pacific Blue, Brilliant Violet 421, eFu:or 450, Horizon V450, Alexa405, VPD450
Blue 530/30FL9: eFluor 506, Horizon V500, Horizon BV510, Brilliant Violet 510, Krome Orange, AmCyan

 

注意1:BD Fluorescence Spectrum Viewerを使うと、当該機器で使用可能な色素を調べる事ができます。

注意2:蛍光色素にはいくつかの種類の細胞へ結合しやすいものがあり、Cy3、Cy5、 Cy5.5、Cy7およびTexas Redで直接的に抗体に標識されたもの、タンデム色素標識の一部はその傾向がある。Cy5はFcレセプターに低い親和性をもち、PE-Cy5タンデム色素も同様な特性があるのでMonocyte系の細胞の染色時は注意。 Cy5.5もFcレセプターに低い親和性をもつが、PerCP-Cy5.5タンデム色素は同様な特性をもっていない。

注意3:PE-Cy5、PE-Cy7、PE-TR、PerCP-Cy5.5、APC-Cy7などタンデム色素を使用する時は注意が必要。タンデム色素とは2つの蛍光タンパクがカップリングした色素で、 1つがレーザー光を吸収し、もう片方の色素にそのエネルギーを伝達する。例えば、PE-Cy5の場合488 nmのレーザーの吸収をPEが行ない、Cy5がそのエネルギーを受け取り、Cy5の蛍光特性により蛍光を発する。通常はレーザー光を受け取る蛍光色素そのものより明るくなるが、潜在的に蛍光波長がわずかに変動する可能性があり、またロットごとに蛍光オーバーラップが異なる。2本以上のレーザーを使用する場合、2本目以降のレーザーで励起されないかどうか確認することが必要。

ワークステーションSPEC

HP_Z200_Workstat_4ed86819ec8b5.jpg

HP Workstation Z240

OS

Windows 10

Software

FACSDivaicon.jpg FACSDiva 9 & CST

使用可能Media

CD-R
CD-RW
DVD-R
Network