中竹俊彦リンパ球の世界(IV)-リンパ球形態の各部の意味(2007)-6.リンパ球の細胞質塩基好性の増加
リンパ球の世界(IV)
リンパ球形態の各部の意味
6.リンパ球の細胞質塩基好性の増加
杏林大学 保健学部 臨床血液学 中竹 俊彦
細胞質の塩基好性の増加とは、リボソーム自体が増加しその構成成分であるrRNAが酸性であり、塩基性色素に強い親和性を示してよく染色されることを示しています。
リンパ球は活性化されると、産生すべきサイトカインのmRNAの転写および、リボソームの増加が伴ってくるので、細胞質の塩基好性と細胞質容積がともに増大します。リンパ球の機能が抑制され、停止すれば萎縮します。
分子レベルの技術では、特異的な刺激に反応してリンパ球細胞質に産生されたmRNAを検出するか、新規に合成された産物を分泌させないように抑制しておいて、FCMで検出するという技術的な考え方、方法があります。
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体裁
B5版(本文 305頁)
目次(序論・1〜24まで9頁)
索引(欧文A〜Z 2頁、和文索引19頁 合計21頁)
(頒布いたします)
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