血液形態学の自己研修プログラム支援塾

 通称・血液形態学駅前塾の開催:新規会員へご案内しています:平成23年 9月 3日(次回以降は、更新日時変更)

  駅前塾会員と発起人(HP管理人)との情報交信の記録ページを設けました。

< ICTシリーズ II >            ICT:末尾に脚注(*)

(送信)2011.09.22.14:15

 駅前塾 各位

 中竹 俊彦です。

 台風一過、青空が見え初めてほっとしている方々も多いと思います。当方はこの数日、pptの作成・仕上げに没頭していましたが、ようやく遅ればせながら提示できる形にして、第31回開催企画の一部分を案内ページにUPし、更新しました。大変お待たせいたしました。

 <http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/health/blood/>を開いて「お気に入りへ!」  

 あるいは、次のページから「駅前塾開催予定・第31回ご案内中」の欄をクリックしてください。

http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/health/blood/about.html

  細胞の形態学的判定は、絵合わせの様な作業ですが、自分で手順をプログラムするしか方法がありません。

 なお今後、T細胞の最近の情報を共有したく、特に「Treg」と呼ばれる時代になって、前回少し提示した「ATL細胞もこの系列のかなり成熟段階の進んだ形質」を示しながらも、腫瘍として進行している「不思議な状態」をもう少し知りたいものですから、「キーワード:Treg」の周辺事項の解説役に高橋 良君(杏林大学フローサイトメトリー部門)に登板していただくよう交渉中です。

 リンパ球系の形態変化は、異型リンパ球の認識から始まったといえます。そして、リンパ球の幼若化現象を土台において、私達も理解がある程度まで進んできたと思っています。ところが、一方では細胞性免疫学からフローサイトメトリーで特に表面形質の情報が共有できる時代になりました。更に、表面形質のみでなく、タンパク合成機序の解析学の進歩まで俯瞰的に眺めると、今後は若い皆さんの時代です。日常業務に追われて、自己研修意欲・意識まで流されないように!

<苦言> 世に「雑用が多くて!」と聴く言葉は、無能な人物の逃げ口上だといわれて久しいのです。金が無くて、暇が無くて、等々、すべて他人様のお世話になろうとすれば失敗して、そういう「ぼやき」が口をついて出てきかねません。心して、自己研鑽・研修に向けてステップをプログラムして精進しましょう。

(受信) 2011.09.23.0:02

 中竹 俊彦先生

 いつもお世話になっております。JTです。今月の駅前塾は参加します。よろしくお願いいたします。

 HPの内容も拝見しました。画像から何が読み取れるか自分なりに考えてみました。時間の都合上、とにかく画像1枚でも(解析に)挑戦しようと思い、PPとして作図し、添付いたしました。

 誤っている解釈もあるかと思いますので、ご指摘お願いいたします。(JT)

(送信)2011.09.23.13:03

JT様

 中竹 俊彦です。先の返信(1)は私の「ノートPC]から、立ったまま(私も)操作できるのか片手で入力し送信しました。それで短文であった次第(これは私のPC操作・自己研修プログラムのステップ確認です)。

 返信「その2」の添付資料(ppt)は校正して添付します。校正「その2」では文字数をやや削減したので、ご参考になれば。

(受信) )2011.09.23.15:38

中竹 俊彦先生

 校正ありがとうございます。

 細胞の表現方法や言葉の言い回しなど普段流れてしまっているところのご指摘がとても勉強になります。そして、自分の弱点も浮き彫りとなりました。

 先生からの画像提供があり、自分の意見を記載し先生へ返信しご意見をうかがう、この流れは緊張しますが大切な勉強ですね。

 可能であるならば、今後も何かしらの形で継続していただけたら幸いです。

 お忙しい中、ありがとうございました。(JT)

(送信)2011.10.06.12:41

 JT 様

 中竹 俊彦です。先に、貴君へ、前回の駅前塾で提示された画像解析の「宿題画像」に対する情報交信の続きです。私から提示した「宿題画像」の意義です。この画像解析の企画の意図している「意義付け」として伝えます。

 この様に画像を1枚選んだ解析(忙しい貴君の場合)でも、(そのステップは)充分です。あるいは、何枚か組んで使っても貴君に解析の時間的な余力・余裕があれば全部使う事も自在です。

 細胞を見た通りの計測形態学的な解析結果で集約し、文字表現しようというプログラムです。その解析結果から標本の持つ意味を文字表現して結論付ける「自己研修プログラム」は、情報交信技術(ICT)として標本観察者へ強い底力を付けます。

 その底力を付ける目的は例えば、臨床担当医から「JT君、どうですか、きょうのBM細胞像は?」と問われたときに、説得力・訴求力として発揮されること(情報力)になります。以下の貴君からの来信にも、進歩の状況と心境が充分に表現されています。

「校正ありがとうございます。

 細胞の表現方法や言葉の言い回しなど普段流れてしまっているところのご指摘がとても勉強になります。そして自分の弱点も浮き彫りとなりました。先生からの画像提供があり、自分の意見を記載し先生へ返信しご意見をうかがう、この流れは緊張しますが大切な勉強ですね。可能であるならば、今後も何かしらの形で継続していただけたら幸いです。お忙しい中、ありがとうございまし。(JT)」

 上記の様な画像の提示企画は、一般に血液検査室という職場で起こり得る、担当医が「JT君、きょうのBM細胞像はどうですか?」と電話、あるいは顕微鏡まで足を運んでいただく場面を想定しています。未経験者は「私に聞かれても困る(心境)」をこのような自己研修プログラムでなら、自発的・短期間に越えていけるはずです。

 この場面では、すでに観察者として技師の氏名で呼びかけられるには、それ以前の信頼関係の積み上げが必須です。ということで、JT君のICT能力は確実に一歩前進したと思います。一歩の実感は、患者さんも日に日に「回復の実感の喜び」が医療には不可欠なように、医療スタッフとその実感をも共有できることが重要だと思います。宿題の提出(添付送信)と校正を受けて、一歩の実感はいかがですか?

 これは世間で言うところの「コーチング」と同じような意味・意義があると思いませんか?

(受信)2011.10.06.14:50

 中竹 俊彦  先生

 JTです。今日は夕方から夜勤のため、今の時間だけ返信可能でした。

 臨床の先生からよく、標本の観察結果の感想を(聞かれて)、電話にて伝える機会がありますので、情報交信技術(ICT)というものが常に必要で重要であることは認識していました。

 ある程度のことを伝えることは可能ですが、よりイメージしやすい表現方法があるのならば習得したいと思い、中竹先生に「宿題画像」をお願いしたしだいです。

 言葉や文章で正確な細胞を表現する能力はかなり血液検査学に精通していないと出来ないと感じました。(細胞を表現するための語彙が圧倒的に足りなくて、表現が幼稚になってしまいます。海外に行って英語がしゃべれずにbody languageでなんとなく伝えるような感じです)

 それと自分に有利な点として特殊かもしれませんが、普段から血液内科の先生と一緒に標本を観察していますので、自分の言いたいことが伝わりやすいという環境もあります。各施設はさまざまな環境の中で仕事に従事されていると思いますが、臨床の先生とのコミュニケーションや信頼関係というものも重要ではないかと感じています。

 正確な細胞表現をできたとしても担当医の先生が(臨床)検査技師を信頼していただけなければ、無に帰すること(使い分けの例:?場合、?懸念、?気懸かり、?心配、?恐れ、?可能性(?)もあります。だから適当(不用意)なことは言えないという責任感とプレッシャーがあります。

 宿題画像を今後も続けて行けば、観察力と語彙力と表現力が身につくはずですので、ぜひお願いします。(JT)

脚注:情報交換技術(infomation communication technology;ICT)

(この交信<II>終わり)

 どうぞふるってスタッフを通じてご相談、ご参加ください。

 今後、この通称「駅前塾」の状況は、ホームページhttp://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/health/blood/から「研究室について」をクリックして、「駅前塾のページ」から見ることが出来ます。質問・要望・ご意見などは以下へ送信してください。

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