使用器材
カメラは,ソニー製デジタルマビカ(ズームつき:レンズf4.2〜42mm, f=1.8)を使用した.ちなみにCCDは40万画素で,クオリティはあまり高くない.保存は2HDフロッピーディスクにJPEG形式で保存される.
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カメラ以外の器材は,三脚,雲台,顕微鏡,各種フィルター(ND,色温度調製用)など.今回は顕微鏡はオリンパス製BH-2型,三脚はソニー製のビデオ用のものを使用した.いづれも一般的な製品である.
三脚はテブレ防止のために必須.雲台は二点方式のものより,フリーストップの自由雲台がいい.
三脚を使用しなくても,「ビデオカメラ用プラットホーム」と称されるL字型のアダプターが在るので,それを利用してカメラを設置しても良い。
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撮影方法
接眼レンズにカメラレンズを近づけて撮影する「コリメート法」で行う.接眼レンズ面に結像された画像をカメラレンズで捕え,CCDチップ面に画像を結像させる方法である.基本的にこの方法では,カメラレンズの拡大率分だけ画像が拡大されるので,目でみたときのような高視野は得られない.
撮影のコツは,レンズとレンズの距離を平行かつ出来るだけ近づけることだ.カメラにモニターがついていると確認が便利.
カメラの設定
カメラの設定は,オートフォーカス,プログラムAEはデフォルト,画質は「FINE」及び「FRAME」で行った.撮影時はテブレ防止のためセルフタイマーで撮影した.また,ズームも使用した.
顕微鏡の設定
色温度調整用に「KB-3」,光量調製用のNDフィルターは今回は使用しなかった.顕微鏡の光量はその都度調整した.
画像処理
得られた画像はAdobe Photoshop 4.0.1でレベル調整を行った.画像は100dpi,横幅5cmに調整しなおし,JPEGで保存した(一部除く).
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画像のケラレ(その1)
写真は倍率200倍で撮影したもの.ズームをあまり行わなかったので画像の周囲がケラレてしまった.中心像は良好だった.
上の条件でさらにズームを最大にしたもの.ケラレは殆ど無くなりきわめて良好な画像が得られた.好酸球の顆粒の色も良好である.(画像をクリックすると拡大画像)
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画像のケラレ(その2)
この写真は40倍で撮影したもの.光量が多く絞りが自動的に作動したためこのような楔型にケラレてしまった.(アイリスというのかな?)
顕微鏡の光量を落として撮影したものがこれ.色温度が低下して赤みが帯びてしまったが,先程のようなケラレは無くなった.
しかし,40倍という低倍率では40万画素CCDでは分解能が高くなく,実用的ではなかった.
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