BD FACSCalibur

FACSCalibur 4A (analyzer)

※本機は運用を終了しました。後継機種のBD FACSLyricをご利用下さい。

BD FACSCaliburは、高性能4カラーベンチトップ型解析専用フローサイトメトリーシステムです。コンパクトで操作が簡単なBD FACSCaliburにより、細胞表面抗原解析、細胞周期解析、アポトーシス解析などの従来からの研究手法を迅速に行うことができます。加えて、遺伝子発現解析、マルチカラー解析、細胞内抗原をはじめとするタンパク質解析など、精巧な技術を要する細胞工学分野の研究にも広く用いられています。電源投入からわずか10分で解析が可能なため、FCMの入門機・解析専用機として使われています。

基本SPEC

Function
内  容
ソーティング
不可
光軸調整
不要
難易度
容易

レーザー

Excitation wave
搭載レーザー
488nm
空冷アルゴンレーザー
635nm
半導体赤色レーザー

検出できる蛍光色素

Excitation waveEmission wave rangeFluorescent dye
488nm (B)Green 520/50FL1: FITC, Alexa Fluor 488, eFluor 520, Horizon BB515
Yellow 582/15FL2: PE, Alexa Fluor 546, PI
Red 710/50FL3: PE-Cy5, PerCP, 7AAD
633nm (R)Red 661/16FL4: APC, Alexa Fluor 647

蛍光色素は一つの検出器につき、一種類だけ検出可能です。例えば、FITCとAlexa
488を同時に染色しても見分ける事ができません。すなわちFACSCaliburでは4色まで同時に解析が可能です。なお、色素によっては蛍光発光が他の検出器でも検出される場合があるため、測定時に調整が必要です(コンペンゼージョン)。

注意1:BD Fluorescence Spectrum Viewerを使うと、当該機器で使用可能な色素を調べ
る事ができます。

注意2:蛍光色素にはいくつかの種類の細胞へ結合しやすいものがあり、Cy3、Cy5、
Cy5.5、Cy7およびTexasRedで直接的に抗体に標識されたもの、タンデム色素標識の一部はその傾向がある。Cy5はFcレセプターに低い親和性をもち、PE-Cy5タンデム色素も同様な特性があるのでMonocyte系の細胞の染色時は注意。Cy5.5もFcレセプターに低い親和性をもつが、PerCP-Cy5.5タンデム色素は同様な特性をもっていない。

注意3:PE-Cy5、PE-Cy7、PE-TR、PerCP-Cy5.5、APC-Cy7などタンデム色素を使用する時は注意が必要。タンデム色素とは2つの蛍光タンパクがカップリングした色素で、1つがレーザー光を吸収し、もう片方の色素にそのエネルギーを伝達する。例えば、PE-Cy5の場合488 nmのレーザーの吸収をPEが行ない、Cy5がそのエネルギーを受け取り、Cy5の蛍光特性により蛍光を発する。通常はレーザー光を受け取る蛍光色素そのものより明るくなるが、潜在的に蛍光波長がわずかに変動する可能性があり、またロットごとに蛍光オーバーラップが異なる。2本以上のレーザーを使用する場合、2本目以降のレーザーで励起されないかどうか確認することが必要。

ワークステーションSPEC

pmg5.jpg

Apple MacPro

OS MacOS X

Software

cellquestpro.jpg CellQuestPro

facscomp.jpg FACSComp

Automator.jpgModFit LT for Mac V3.0

Synchronize.jpg Synchronize! Pro X

Automator.jpg Automator

使用可能Media

USB Memory
CD-R
CD-RW
DVD-R
Network