診療放射線技術学科4年生の渡邊敬登さんが杏林医学会で優秀発表賞を受賞

2023年12月22日

（写真：坂本助教と渡邊敬登さん）

保健学部診療放射線技術学科4年生の渡邊敬登さんは「X線CTにおけるビームハードニング効果についての基礎的な研究―低管電圧と高管電圧の比較―」というテーマに焦点を当てて卒業研究を行いました。ビームハードニングとは連続スペクトルのX線が被写体を透過することで透過長と共にスペクトルが高エネルギー側へシフトする現象です。この現象は、管電圧によって変化しますが電圧変化と影響の大きさの関係性について真逆の結果を報告している論文もあり、どちらが正しいのかというのが渡邊さんの疑問でした。その疑問を解消するために慣れないながらも計測実験を行い、その結果について考察し、所属する画像診断技術学研究グループの戸成教授・森講師にもご指導を頂きながら、今回の問いに対する一つの答えを自ら導くことができたので、その内容を11月18日に開催された第52回杏林医学会総会で発表したところ、優秀発表賞を受賞することができました。

まだまだ初期段階の研究なので、検討する課題は多いですが、渡邊さんにとって今回の事は大変良い経験になったと思います。渡邊さんの今後益々の活躍に期待しています。

文：坂本岳士