臨床検査技術学科卒業生で大学院博士前期課程に在籍する三澤幸美さんらの研究成果が国際誌に掲載
保健学部臨床検査技術学科卒業生で大学院保健学研究科博士前期課程(3セメスター)に在籍する三澤幸美さん(指導教員:大河戸 光章 教授)の研究成果がPathogens (2024 Journal Impact Factor: 3.3)に掲載されました。論文タイトルは「Koilocytosis in LSIL Cytology Has Limited Predictive Value for CIN2+ in HPV-Positive Women: Implications for Risk-Based Cytology Triage」です。
本研究では、子宮頸がん検診における「HPV検査単独法」において、精密検査の必要性を判断する“細胞診トリアージ”の課題に着目しました。特に、HPV感染細胞に特徴的な形態変化である「コイロサイト(koilocytosis)」が、子宮頸部高度病変(CIN2以上)の予測にどの程度有用であるかを検討しました。その結果、コイロサイトを伴うLSIL(軽度扁平上皮内病変)は、必ずしも高度病変のリスクを強く反映するわけではなく、むしろ一過性のHPV感染に関連した変化である可能性が示されました。一方、コイロサイトを伴わないLSILでは、高度病変の頻度が高い傾向が認められました。
本研究成果は、HPV陽性者に対する細胞診トリアージの精度向上や、不必要な精密検査の削減につながる可能性があり、今後のリスクベース子宮頸がん検診の発展に寄与することが期待されます。
三澤さんは、「将来的には、細胞診とHPV遺伝子型を統合した新しいリスク評価法を確立し、不必要な精密検査を減らしながら、本当に治療が必要な患者さんを見逃さない検診システムの実現に貢献したい」と今後の目標を語っています。
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