杏林大学は保健学部に言語聴覚療法学専攻を新設。
作業療法学専攻、理学療法学専攻と共に3専攻から成るリハビリテーション学科が誕生しました。
言語聴覚士は、言語、聴覚、発声、発音、認知および嚥下に障害のある人に対し専門的な検査や訓練、指導・助言を行う医療専門職です。生まれつきの障害や病気・怪我の後遺症を持つ乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層を対象とします。国家資格になったのは1997年で医療職種としては比較的新しく、有資格者もまだ約38,000人と少なく、今後の活躍が期待されています。
本専攻は東京都内初の、医学部付属病院のある大学での言語聴覚士養成課程です。1年次には杏林大学医学部付属病院で見学実習を行い、「話す」「聞く」「食べる」に障害を持つ方々とそれを支える言語聴覚士の活躍に接し、医療人としての基本的態度と言語聴覚士の専門性を学びます。2年次からは言語聴覚学の専門科目とともに多数の医学系科目を配置し、3年次の評価実習、4年次の総合実習へと段階的に学びを進めます。 社会から活躍が期待され「需要に供給が追い付かない」といわれる言語聴覚士を医療現場で丁寧に育てます。
医学部付属病院との連携・活用
医学部付属病院(付属病院)のある言語聴覚士養成校は全国に3校のみと少数です。この強みを生かして、教員は附属病院で言語聴覚療法を行ってより実践的な授業を展開、付属病院医師による医学系科目も充実しています。
早期臨床体験(Early Exposure)
1年次前期、まだ専門知識の少ない時期に付属病院での見学実習を行います。病気や障害のある方々と接することを通して、医療人としての基本的な態度とコミュニケーション方法を学ぶとともに、言語聴覚士の仕事について理解を深めます。
先進医療を学ぶ
人工内耳手術、音声外科手術といった先進医療について、実際に治療を行っている杏林大学医学部付属病院の医師が講義します。専門科目における講義や演習の内容が実際の医療現場でどのように役立つのかを具体的に学びます。
リアルタイムで伝える
資格を持つ教員全員が医学部付属病院で言語聴覚士として臨床を行います。講義や実習を通して言語聴覚領域における臨床、研究、社会活動をリアルタイムでわかりやすく伝えます。
小児・聴覚障害・音声障害領域をバックアップ
不足が指摘されている言語聴覚士の中でも、特に数が少なく社会から強い要請のある小児(構音障害、吃音、言語発達障害、自閉症スペクトラム症、学習障害など)、聴覚障害(補聴器、人工内耳など)、音声障害の各領域で活躍する言語聴覚士の育成に力を入れます。
学びを支える2 つの図書館
井の頭図書館は、グループ学習室、オープン学習エリアなどが整備されています。医学図書館は、医学・看護学系の資料を中心に所蔵。2つの図書館の豊富な蔵書と文献サービスにいつでもアクセスできます。
リハビリテーションの臨床現場では言語聴覚士、作業療法士、理学療法士の連携が不可欠です。本学では、リハビリテーション学科に言語聴覚療法学専攻、作業療法学専攻、理学療法学専攻の3専攻を設置することによって、在学中から3職種の連携について学び、リハビリテーション専門職養成課程として最高レベルの教育、研究環境を提供します。
高度医療に必要な技術の習得は多人数教育では難しく、少人数制のきめ細やかな指導が必須です。本学科では、臨床経験豊富な教員による圧倒的な少人数教育を実施し、皆様の学習をサポートします。少人数教育は国家試験対策にも力を発揮し、本学科の国家試験合格率は全国平均を大きく上回っています。
東京西部地区三多摩の中核的医療センターの役割を果たす杏林大学医学部付属病院を活用した実習によって最先端の医療について触れることができます。また、付属病院では教員も臨床活動を行うため、臨床現場の今を反映したフレッシュな情報を学生に伝えることができます。
学部長 田口 晴彦
リハビリテーション学は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3分野から成り立ちます。これは全世界共通です。つまり、3分野が揃って初めてすべての患者さんに対応できるリハビリテーション部門と言えるわけです。保健学部リハビリテーション学科は、理学療法学専攻、作業療法学専攻、そして言語聴覚療法学専攻より構成され、様々な障害を科学しています。障害は大きく、身体の障害と脳の障害に分けられますが、理学療法は手足と体幹の運動、つまり身体の障害を対象とし、言語聴覚療法は脳を含め喉から上の障害を、さらに作業療法は脳と身体(特に手)の両者にわたる障害を科学します。そして、その視点は生活にあります。
保健学部は様々な医療専門職の養成に取り組んで参りましたが、リハビリテーション学科でも骨子は現場の医療に資するプロフェショナル育成に力点を置いています。そのためには専門知識の教育だけでなく、教員が1人1人の学生に手を添えて技術を伝授することが重要であり、当保健学部では全国でも際立った少人数教育を実現しています。また、担任制度により細かな個別指導ができる体制を整えています。
医療が高度化する中でリハビリテーションの重要性はますます高まっています。身体と脳、そしてヒトの生活・運動の仕組みに興味のある方は是非、チャレンジして欲しいと思います。
リハビリテーション学は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3分野から成り立ちます。これは全世界共通です。つまり、3分野が揃って初めてすべての患者さんに対応できるリハビリテーション部門と言えるわけです。保健学部リハビリテーション学科は、理学療法学専攻、作業療法学専攻、そして言語聴覚療法学専攻より構成され、様々な障害を科学しています。障害は大きく、身体の障害と脳の障害に分けられますが、理学療法は手足と体幹の運動、つまり身体の障害を対象とし、言語聴覚療法は脳を含め喉から上の障害を、さらに作業療法は脳と身体(特に手)の両者にわたる障害を科学します。そして、その視点は生活にあります。
保健学部は様々な医療専門職の養成に取り組んで参りましたが、リハビリテーション学科でも骨子は現場の医療に資するプロフェショナル育成に力点を置いています。そのためには専門知識の教育だけでなく、教員が1人1人の学生に手を添えて技術を伝授することが重要であり、当保健学部では全国でも際立った少人数教育を実現しています。また、担任制度により細かな個別指導ができる体制を整えています。
医療が高度化する中でリハビリテーションの重要性はますます高まっています。身体と脳、そしてヒトの生活・運動の仕組みに興味のある方は是非、チャレンジして欲しいと思います。
作業療法は、リハビリテーション領域の一端を担う職業です。例えば、脳などの病気で手足が不自由になった患者様に対して機能回復訓練を行いますが、それによって改善する可能性が低ければ現状で生活できるように工夫し訓練しなければなりません。
しかし、その判断は非常に難しく、きちんとした医学的知識と評価に基づいてなされなければなりません。そのため大学では医学に関する様々なことを学びます。また作業療法が活躍する領域は、身体障害だけではなく、発達や精神障害、認知症など非常に幅広く、大学に入ってから進みたい領域を選択することができます。
作業療法は、リハビリテーション領域の一端を担う職業です。例えば、脳などの病気で手足が不自由になった患者様に対して機能回復訓練を行いますが、それによって改善する可能性が低ければ現状で生活できるように工夫し訓練しなければなりません。
しかし、その判断は非常に難しく、きちんとした医学的知識と評価に基づいてなされなければなりません。そのため大学では医学に関する様々なことを学びます。また作業療法が活躍する領域は、身体障害だけではなく、発達や精神障害、認知症など非常に幅広く、大学に入ってから進みたい領域を選択することができます。
「理学療法学」は、医療分野のみならず、超高齢・少子化を迎えて多様化する社会を、健康や予防の側面から支える重要な学問としても大変期待されています。 理学療法学専攻では、医学部付属病院との連携、国内有数の実験・実習設備、多分野で実績豊富な多くの教員、医学部や文系学部を含めた他学部・学科との連携など、少人数教育を通じて学生一人一人が充実した学びを得ることができる教育・研究環境を整えています。 私たちとともに学び、高度な専門性と多様な価値観を身につけ、医療分野はもちろん社会の中で幅広く貢献できる人材になることを目指しましょう。
「理学療法学」は、医療分野のみならず、超高齢・少子化を迎えて多様化する社会を、健康や予防の側面から支える重要な学問としても大変期待されています。 理学療法学専攻では、医学部付属病院との連携、国内有数の実験・実習設備、多分野で実績豊富な多くの教員、医学部や文系学部を含めた他学部・学科との連携など、少人数教育を通じて学生一人一人が充実した学びを得ることができる教育・研究環境を整えています。 私たちとともに学び、高度な専門性と多様な価値観を身につけ、医療分野はもちろん社会の中で幅広く貢献できる人材になることを目指しましょう。
主な就職先
医療施設(大学病院・一般病院・クリニック)/福祉施設(介護老人保健施設など)/公務員(都道府県職員、市町村職員など)/民間企業 など