研究内容

心臓突然死研究

 法医解剖において、心臓に起因する突然死は、最も多く遭遇する死因の一つです。その中でも急性心筋梗塞の発症初期に死亡した場合では、心臓の心筋細胞に特徴的な変化をほとんど認めません。そのため、心臓への血流が途絶えた時に心筋細胞内で引き起こされる蛋白質の変化を解析する事で、急性心筋梗塞の発症初期に特徴的な変化を明らかにすることを目的としています。

医学部倫理委員会承認済み研究

危険薬物が脳へ与える影響の研究

 危険薬物の種類は、年々増加しています。しかしながら、その種々の薬物に対して薬理作用を決定する基礎研究は膨大な時間が必要となります。そこで、刺激性薬物に対する生体の反応による変化をとらえる事で、詳細な基礎研究の結果が未完成な薬物であっても、基本的な薬理作用が同様であれば、刺激性薬物摂取の推定が可能と考えています。

医学部倫理委員会承認済み研究

自殺の病理学的研究

 自殺は、年間2万人以上ある大きな社会問題です。しかしながら、自殺を決定できる客観的な指標は確立されておりません。これまでに、一部の自殺事例等において、グルタミン作動性神経が過剰に刺激されていることが報告されています。そこで、法医解剖例において、自殺を決定づける客観的な指標を明らかにする為、免疫組織化学的、分子生物学的に検索しています。

医学部倫理委員会承認済み研究