教授挨拶

教授挨拶

杏林大学医学部統合生理学教室のウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。

統合生理学教室は、建学当初より第一生理学教室として発足し、2004年4月に現在の名称となりました。細胞レベルの情報処理が統合され、個体レベルの機能として発現するまでのメカニズムを総合的に理解することを理念に、発足当初から主に神経生理学の教育・研究を行ってまいりました。

初代・渡部士郎教授から平井直樹教授、大木紫教授へと受け継がれてきたこの教室を、このたび林玲匡が引き継ぐこととなりました。私はこれまで病理学の研究と診断に携わり、疾患における形態変化と分子病態の関連を探究してまいりました。生理学は、生命現象がどのように成り立ち、細胞・組織・臓器・個体の機能としてあらわれるかを明らかにする学問です。その理解を深めるためには、正常な機能だけでなく、それがどのように変化し、病態として現れるのかを考える視点も重要です。

当教室が培ってきた神経生理学の伝統を大切にしながら、形態と機能を結びつける病理学的な視点も加え、正常から病態まで連続的に生命現象をとらえる統合生理学を展開していきたいと考えております。教育では、生理学を単なる知識としてではなく、臨床や病態理解につながる学問として実感できるよう、基礎と臨床を結びつけた授業を目指します。研究では、神経機能・身体認知・痛みや痒みの知覚といったこれまでの蓄積を基盤に、細胞・組織レベルと個体レベルの解析を統合しながら、生命現象の理解をさらに深めていきたいと考えております。

歴代の先生方が築いてこられた伝統を礎に、新たな視点を加えながら、杏林大学における生理学教育・研究の発展に貢献してまいります。また、統合生理学教室では、神経生理学を基盤としながら、形態と機能、基礎と臨床をつなぐ新たな研究に一緒に取り組んでくださる学生、大学院生、若手の先生方を歓迎しております。ぜひ一緒にサイエンスを楽しみましょう。

2026年6月5日

医学部統合生理学教室
教授 林 玲匡

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