泌尿器科について
泌尿器科とは、尿路(腎、尿管、膀胱、尿道)に関する疾患は元より生殖器(前立腺や精巣など)や内分泌疾患(副腎や副甲状腺など)、排尿機能、腎機能、性機能などを扱う診療科です。泌尿器科ではこれらの疾患の内科領域から外科領域まで一貫とした診療を行うことができます。扱う手術は開創手術から腹腔鏡手術、ロボット支援手術、内視鏡手術まで多岐にわたり、非常にやりがいを感じることのできる診療科です。最近では女性泌尿器科や男性更年期障害など今までと少し色彩の異なった領域を扱うようになってきており、昔で言うマイナー科からメジャー科へ移行した診療科の1つです。


杏林大学病院泌尿器科について
杏林大学病院泌尿器科は腹腔鏡手術や内視鏡による経尿道的手術等の内視鏡手術のパイオニアで、スタッフによる診療体制は高い水準にあります。また、杏林大学病院は東京都の多摩地区および23区西部地区における救急医療の基幹病院ですので、様々な救急患者さんが来院されます。一般的な疾患は元より救急疾患や稀な疾患など非常に豊富な症例を経験することができ、それら患者さんに対する対応の習得には特化しています。手術の症例数も豊富でかつ、他施設では考えられない程早い段階で様々な手術を経験することができますので、臨床研修医はもちろんのこと専門医を目指す医師やスキルアップを志す医師の方々には絶好の場所です。


研修内容について
1.週間予定
時 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 病棟研修 外来研修 膀胱内圧検査 |
手術研修 病棟研修 |
手術研修 病棟研修 |
外来研修
ESWL |
手術研修 病棟研修 |
病棟研修 外来研修 |
9 | ||||||
10 | ||||||
11 | ||||||
12 | ||||||
13 | 病棟研修 教授回診 症例検討会 |
|||||
14 | 前立腺生検 膀胱内圧検査 |
手術研修 病棟研修 |
||||
15 | ||||||
16 | ||||||
17 | ||||||
18 |
2.研修医の業務
新入院患者が入ったら・・・
- 新入院患者に面接し、病歴を聴取する。
- 新入院患者の診察を行う。
- 新入院患者のプロブレム・リストを作成する。
病棟研修は・・・
- 朝と夕方に受け持ち患者を診察する。
- 定時採血は看護師が行うが、採血の手技に十分習熟するまでは研修医が行う。
- 検査計画・治療計画を立案する。
- 回診で受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。
- 指導医・上級医による検査、手術、病状説明の際に参加する。
手術研修は・・・
- 診療チームの手術に参加する。
- 研修医が行うことのできる医療行為内で内視鏡や開創手術における手技を経験する。
- 体外衝撃波結石治療の見学及び指導医の下に術者を経験する。
- 前立腺生検の見学及び指導医の下に術者を経験する。
外来研修は・・・
- 外来診療(一般外来、女性外来など特殊外来)の見学及び指導医・上級医の診療支援を行う。
- 外来での尿失禁指導、自己導尿指導を見学する。
- 膀胱内圧検査の見学及び指導医の下に施行医として経験する。
当直・休日は・・・
- 初期研修医においては、泌尿器科研修中は当直およびオンコールはなし。
- 日常業務の中で上級医、指導医とともに救急外来患者の診療、病棟患者の診療・急変対応を行う。
- 初期研修医においては、土曜日の勤務は正午までとする。日曜日は休み。
3.その他の教育活動
- 毎週1回(月曜日)16時00分より開催しているカンファレンスおよび勉強会に参加し、泌尿器疾患の理解を深める。
- 臨床病理検討会(CPC)やリスクマネージメント講習会などの院内講習会に参加し、医学知識や医療安全、医療行政についての理解を深める。
- 地方会や研究会へ参加し、一般的な医学知識や専門的な先進的医療について学ぶ。

