ホーム >  その他  >  ベストティーチャー賞受賞にあたって

こんにちは!准教授の半田英俊です。

コロナウイルスの影響で、今年度はレポート課題に始まり、オンライン講義が続いていましたが、お元気に過ごしていらっしゃいますでしょうか。

本日のブログは私が担当させていただきます。

先だって、2019年度秋学期のベストティーチャー賞が発表されまして、私の担当している「政策過程論」が満足度部門で1位となりました。これも、日頃から学生のみなさんが講義の実施に協力してくださっているからだと思います。改めまして、御礼申し上げます。

これに関連しまして「政策過程論」ではどのようなことをおこなっているか、簡単にお話したいと思います。

現在の日本政治の状況をみてみると、いわゆる「安倍一強」という言葉に表されるように、2019年11月20日、安倍晋三首相が憲政史上において在職日数トップとなりました。これは、今まで1位をキープしていた桂太郎元首相の2886日を抜いたということを意味しています。

このような状況を鑑みると、あたかも政治主導でものごとが決まっているかのように思われますが、本当にこれからも政治主導は続くのでしょうか。

実は、日本という国は「役人天国」とか「官僚内閣制」、「官尊民卑」といったような言葉が踊ってきたように、必ずしも政治家が官僚を適切にコントロールしているわけではないのです。むしろ、現在の安倍内閣は歴代内閣の中でも例外の部類に属すると考えても良いと思います。

ではなぜ、日本は政治家よりも官僚が強いのでしょうか。それは、近現代の政治家と官僚の関係について、歴史を紐解くことで理解できるのではないでしょうか。

「政策過程論」は、上記の話を取っかかりとして始めて、官僚が力を持つようになった歴史的経緯について論じていきます。また現代においても、官僚の持つ特殊な権限についても、引き続き力の源泉になっているというような話で締めくくっています。

もしよろしければ、ぜひ受講してみてください。きっと、今の政官関係がどうやって築かれてきたのかが見えてくると思います。みなさんの受講をお待ちしております。

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