ホーム >  学部長のつぶやき  >  学部長のつぶやき「世界マラリアデー」

4月25日は世界マラリアでーです。2007年に、World Health Organization(世界保健機関、WHO)が、世界の人々にマラリアという病気とその社会への影響、予防や制圧への取り組みについて知ってもらうことを目的として制定したものです。マラリア制圧は、SDGsのゴール3のターゲットの一つでもあります。

世界マラリアデーの今年のテーマは、"Harness innovation to reduce the malaria disease burden and save lives"です。「マラリア患者を減らし、命を救うためにイノベーションを活用しよう」といったところでしょうか。

マラリアは予防と治療可能な感染症ですが、2020年には世界で24100万人がかかり、60万を超える方が亡くなったと推計されています。死者の3分の2はアフリカに住む5歳未満の子供とのことです。

随分前ですが、私もマラリアにかかったことがあります。大学生のころに東アフリカを旅行していた時でした。幸い一週間ほどで良くなりましたが、大変な思いをしました。

マラリアは蚊が媒介する病気なので、蚊に刺されないようにすることが重要な予防法です。そのため、マラリアが流行している地域では、人体には安全なレベルの殺虫剤が練り込まれた繊維で作られた蚊帳を使って寝ることが推奨されています。この蚊帳の製造には日本の企業の技術が活用されています。写真は、2014年にタンザニアのアルーシャというところにある、蚊帳の縫製工場を訪問した際に撮影したものです。

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