ホーム >  GCP  >  Global Career Development 2022 Vol.1 河本孝志氏

いよいよ鈴木典比古先生(元国際基督教大学(ICU)・元国際教養大学学長)がナビゲーターを務めるGCPのフラグシップ科目のひとつとして位置づけられている「Global Career Development(GCD)」が開講しました!本講義では、国内外で活躍されているビジネス・パーソン、政府関係者、NGO職員などを経験された多彩なゲストを毎週講師としてお招きします。そして、ご自身の業務内容、成功体験、失敗談などを交えつつ、国際的な仕事の醍醐味、グローバル人材に求められている資質などについて本音で語って頂くことで、グローバルなキャリア形成を考える学生に対して刺激や転機を提供することを目的としています。

【GCD2022 Vol.1 河本孝志氏(感想:総合政策学部GCP1年 佐藤心優)】
今年度初回のGCDの講義は、コンサルティング会社ブランズウィック・グループのディレクターの河本孝志さんをゲストにお迎えしてお話をして頂きました。講義の冒頭に「カジュアルに講義をやろうと思っている」と仰って下さったり、「自分はエリートではない、今まで困った経験の方が多かった」と自分のことを伝えて下さって、親しみを持ちやすくとても聞きやすい講義でした。また留学や就職、転職など海外でも様々な経験をされている河本さんからお話をしていただける機会は、大学生の私たちにとって貴重な機会だと感じました。私は今まで、大手企業に就職することや、ずっと同じ職場で働くこと、経済的な安定が重要なのかな?と考えていたので違う視点からのお話は個人的にもとても刺激的でした。

河本さんは転職を何度かしており、"もっと面白いことがあるかもしれない"、"自分が成長しないから民間で働いてみたい"など今自分置かれている場所に常に満足しないといった考え方があるのだなとお話を聞いていて感じ、重要なことは"やってみたい"というその気持ちだと思いました。

また河本さんは、講義の中で留学に行くことをお勧めしていました。期間はどのくらいでも良いから、とにかく日本を出て言語や文化の違う世界に飛び込んで色々なものを見てトライして欲しいと伝えて下さいました。河本さん自身も大学2年生の留学が転機になったそうで、英語が一切話せない状況で留学をし、向こうの方とコミュニケーションをするようになって相手が何を考えているかをもっと知りたいと感じたことが英語を勉強する原動力になったそうです。私は今まで留学には興味がありませんでしたが、海外に行って違う文化に触れることが貴重な経験なのだなと改めて実感し、興味が湧きました。

そのあとも自身の海外の大学院での生活や、就職や転職のきっかけなどを詳しく話して下さいました。河本さんが大学生時代に考えていたことを知れて、今の自分に照らし合わせながら講義を受けることが出来ました。講義の最後には河本さんの経験からキャリア伝えるとしたら、以下の4つだと伝えて下さいました。
①   キャリアに正解はない
②   エリートな経歴かどうかはあまり気にする必要はない
③   ネットワーク/人脈が大事
④   これだ!(これかな?)と思ったものはまずやってみる

4つすべてが、私の今までの考え方とはまったく違っていたので、印象に残りました。特に河本さん自身もキャリアの正解は今も分からないと仰っていて、大手企業に就職になくてはいけない!と思っていた自分の考え方を変えることが出来、まずはやりたいことを大切にしようと思いました。

私は、河本さんのお話全体を通して、"自分のやりたいことにまずはトライしてみる"という考えを大切にされているのだなと感じました。私が特に印象に残った言葉は、「すごいと思われることではなく自分のやりたいことをやる」という言葉です。河本さんは外務省に務められた際もレベルを気にしていたわけではなく、周りから凄いと思ってもらいたかったからではなく、内容が面白いと思ったからだそうです。留学を機に国際関係学などに興味を持ち、そこから外務省に興味を持ったと聞き、自分のやりたい事を追いかけて挑戦し続けている河本さんのお話は新しい発見がとても多かったです。私も普段の生活からそういった姿勢を見習いたいと感じました。この度はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

【講師プロフィール】
河本孝志氏
ブランズウィック・グループ ワシントンDC事務所日米事業統括ディレクター
クロスボーダーの危機対応、M&A、アクティビスト防衛、訴訟などの重要局面に特化した、英戦略コンサルティング会社ブランズウィック・グループのディレクター。東京事務所の立ち上げメンバーとして2018年に参画。20204月より米国法人に転籍し、ワシントンDCより同社の日米事業を統括する。元経営コンサルの視点と、国際機関・日本政府の政策的視座を併せ持ち、これまでも危機対応、リスクマネジメント、 M&A、組織再編(チェンジマネジメント) など、多岐に渡る戦略案件をリード。ブランズウィック参画前は、ベルギーの国連防災機関(UNDRR 欧州事務所、世界経済フォーラム東京事務所、デロイトトーマツコンサルティング(ストラテジー)、外務省及び在ホノルル日本国総領事館にて、成長戦略、海外事業戦略、マーケティング、政策連携、ルール形成戦略等に深く携わってきた。慶應義塾大学 SFC 研究所上席所員。国際連合JPO選抜試験最終合格。英ケンブリッジ大学院、米ミズーリ州立大学院、法政大学卒。

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