ホーム >  ゼミ活動  >  【海外ゼミ合宿】三浦ゼミナール@米国ロサンゼルス

三浦ゼミナールでは8月下旬から9月上旬に約10日間、米国ロサンゼルスにおいてゼミ合宿を実施した。みんなで過ごしたあっという間の10日間は、刺激の連続であった。

とりわけ南カリフォルニア大学(USC)に訪問した際は、多くのゼミ生が触発されていた。同大学国際関係学部教授の片田さおり先生からは、教室での専門的な観点からのレクチャーのみならず、カフェテリアでランチを食べながらカジュアルなスタイルでお話しいただき「米国における女性の働き方」や「海外で働くことのご苦労」など多様なお話を伺えた。私が想像している以上に、米国で女性が活躍することは大変であり、それを実践されている片田先生に心から尊敬の念が沸いた。

またUSCでは、アメリカの学生の生活風景を実際に体感することができ、日本にはないものを沢山見つけることができた。とりわけ、日本での仕事を辞めて現在ご家族でロサンゼルスに移住されながら大学院で勉学に励む、井戸本ゆうじさんのお話がとても印象的であった。30代になって新たな挑戦を始めたゆうじさんが「挑戦することに年齢など関係ない」ということを何回も私たちに伝えてくださり、ゼミ生全員が大きく頷いていた。同じく大学院生の韓国出身のウォンさんのお話も心に残った。

ゼミ合宿中は様々なスポットを訪れたが、その中でも全米日系人博物館は印象深かった。同博物館では、普段はお仕事をされながら休日はボランティアで博物館でガイドをされている馬上さんにご案内いただき、日本の歴史の教科書には載っていない大戦中の日系人の境遇を肌で感じることができた。合宿前に三浦先生からおすすめしていただいた日系人の歴史を描いたドラマを事前に見たうえで、資料館に訪れたのも良かった。同じ日本人でも、日米が開戦したことにより立場の違いから様々な葛藤が生じたことを知るとともに、実際にどのような生活が収容所でなされていたのか、そしてどのように戦後信頼を取り戻していったのかなど、平和の大切さをあらためて認識した。

ゼミで世界情勢を学ぶ中で、輪読などを通して、米国経済について触れることも多かった。そうした中で、滞在中、米国における貧富の差をしばしば目の当たりにした。カリフォルニア州は全米の中ではリベラルな州だと言われているが、こうした貧富の差が、結果的に各個人の政治行動にも影響するするのだとあらためて痛感した。

毎朝のブリーフィングの際に、三浦先生から訪問する場所についてまとめたプリントが配布され、米国の政治、経済、経営、制度、歴史など多様な視点からレクチャーを受けてから出発した。それを受けての各地の訪問はとても有意義であった。コロナ禍を経て、入ゼミの時から楽しみにしていたアメリカ合宿が、本当に実現出来たことがとても嬉しく、これからの下の代にも繋げられたらなと強く思った。

三浦ゼミナール
石上・佐藤・長澤・川崎

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