中竹 俊彦
リンパ球を追う(シリーズ200)リンパ球の世界(II)リンパ球の本質に迫る 2−1.リンパ球の萎縮像(小型化)とは何か?
リンパ球の世界(II)
‐リンパ球の本質に迫る‐
2−1.リンパ球の萎縮像(小型化)とは何か?
杏林大学 保健学部 臨床血液学 中竹 俊彦
リンパ球の萎縮像(小型化)という所見、あるいは、その問題提起に対して、一度は自問自答しておくべきテーマだと思われます。結論的にいうと、リンパ球が萎縮し小型化した状態は、機能の終了を意味していると考えられます。
機能が終了すれば血管内皮細胞に付着することはなく、血中を流れて脾(臓)などでトラップ(捕捉;罠かけ)されることになります。そこでリンパ球は寿命が到来し、脾臓のマクロファージによって貪食されます。
一方、組織内で起きているリンパ球の死は、一部では「アポト−シス像」が生じていくことも分かっています。それもまた、機能の終了であり、寿命の到来を意味します。これらもマクロファージによって貪食・処理されます。では、その前にリンパ球はどのような活動を果たしたのか、ということになります。
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体裁
B5版(本文 305頁)
目次(序論・1〜24まで9頁)
索引(欧文A〜Z 2頁、和文索引19頁 合計21頁)
(頒布いたします)
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