メンバー紹介/宮東 昭彦

宮東 昭彦 bookmark

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  1. 精細管上皮周期、精上皮の波の形成機構
  2. 下垂体前葉の多ホルモン分泌細胞の性質とその分泌調節

精細管上皮周期、精上皮の波の形成機構 bookmark

精子発生は、精巣の精細管で起こる。その上皮には、精子発生の進行に伴って周期的に変化する「精上皮周期」が観察される。この精上皮周期は、精細管に沿って少しずつ段階がずれるように配列していて、それが波状に繰り返される「精上皮の波」として知られる。

私達は、精上皮の波が自然にできるのではなく、男性ホルモンをはじめとする精巣内の液性因子によって調節され、その調節が加齢とともに変化することを、マウスを使って明らかにした。どのような情報伝達が行われているのか、調節が正常に行われるのに必要な要素は何かについて、精巣内での精細管の立体配置と、液性因子の分泌細胞、標的細胞との関連について追求している。

下垂体前葉の多ホルモン分泌細胞の性質とその分泌調節 bookmark

下垂体前葉には、数種類の下垂体前葉ホルモンを分泌する細胞が混在している。ホルモン分泌の急激な増加時には、通常は主に1種のみのホルモンを分泌している細胞から、他のホルモンが分泌されるようになる現象の解析から、下垂体では、1つの細胞が多種類のホルモンを分泌する現象が、普遍的であることがわかってきた。この多ホルモン分泌細胞の動態を調べ、ホルモン同士の分泌調節、多ホルモン分泌細胞の分化の様子について検討している。