卒業論文が学術雑誌に掲載されました（診療放射線技術学科）

2023年05月12日

　診療放射線技術学科を卒業した学生の卒業研究が、日本核医学技術学会誌（核医学技術42巻2号）に掲載されました（左写真）。論文のタイトルは「乳がんセンチネルリンパ節SPECTにおける180度収集の有用性－乳がんSLN用評価ファントムを用いた検討－」で、令和4年度卒業生の薄井琉奈さんが松友紀和准教授の指導で行った卒業研究を論文にしたものです。また、薄井さんの卒業研究は、学内の卒業研究発表会でポスター選考部門賞も受賞しています（右写真）。
　この研究では、主に心筋血流シンチグラフィに用いられているデータ収集法（180度収集）を乳がんセンチネルリンパ節シンチグラフィに応用できるか検討しました。180度収集は心筋血流シンチグラフィでのみ使える方法とされてきましたが、乳がんセンチネルリンパ節シンチグラフィにも応用可能であり、撮像時間を従来の半分にできる可能性が示されました。薄井さんは、「実験や論文作成など大変なことも多かったですが、座学で得た知識をより深めることができました。自分の研究結果が少しでも患者さんの役に立てば嬉しいです。」と述べています。