臨床工学科の研究グループ紹介

現在、臨床工学科には6つの研究グループがあり、様々な研究を実施しています。そこで、今回は各研究グループの概要を紹介します。各教員の研究内容は、教員の名前をクリックすることで確認できます。
血液浄化療法学グループ
血液浄化療法学グループでは血液浄化療法に関する患者監視装置を用いた種々の実験的な研究をしています。また、伴侶動物への血液透析療法と呼吸療法について、現在の問題点や技術的な改善点などに着目し、臨床工学の立場からのアプローチで、その普及、発展に貢献できるような基礎的研究を行っています。

循環器グループ
教員:中村 淳史
体外循環技術分野(人工心肺装置や補助循環装置)を主体とした研究をしています。低侵襲でより安全な体外循環を目指した研究や体外循環操作の支援ツール機器の開発を行っております。

解析検査学グループ
「⾷後の眠け」、「昼寝の効果」、「肩こり」、「むくみ」 など、⾝近な⽣理現象について、超⾳波検査を⽤いて科学的に捉えて解析しています。得られた知⾒より、医療現場の検査法に疑問を投げかけることもあります。これらの研究成果は、海外の学術誌に論⽂として数多く掲載され、「朝ごはんの⼤切さ」を⽰す研究はTIMEの電⼦版でも紹介されました。

生理・生体・情報工学グループ
教員:磯山 隆・小林 博子・渡辺 篤志・瀬野 晋一郎・木暮 英輝
医療に関係する装置を種々提案して、実際に設計や試作ができるようなテーマを研究としています。いずれのテーマも測定装置やシステムの設計や開発に加え、それらを用いた基礎的実験や生体計測を行い、収集データを分析・考察します。

先端臨床工学グループ
オリジナルのシステムや機器を「開発」する研究を行っています。卒業研究、研究G活動の一環として、春休みand/or夏休みに医療機器メーカの工場などの見学を含めた研究室旅行を実施します。本グループでの活動を通じて、将来医療現場で役立つ臨床工学技士としての「礎」となるべく素養(研究遂行方法、自己管理から人付き合い含めて)を身に付けることを目標としています。

臨床支援技術グループ
⽣命⽀援に関わる治療機器や⼈⼯臓器の開発を主体とした研究をしています。卒業研究では、テーマごとに必要となる技術を勉強し、プロトタイプや試験システムなどを開発して評価を⾏います。
キーワード:⼈⼯⼼臓、⼈⼯肺、ECMO、⼈⼯⼼肺、溶⾎、⾎液粘性、電気メス、院内モビリティ、NIRSなど
担当教員が書いた、⼈⼯⼼臓の最近の進歩についての記事(⼈⼯臓器53巻3号2024年)はコチラ
https://www.jsao.org/files/magazine/53_3/53_145.pdf
動画は、⾎液ポンプの流体解析と、⼈⼯⼼肺回路のつなぎ⽬の流れの可視化です。
皆さんはどんな研究に興味がありますか?
進路選択の参考になれば幸いです。
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