本学脳卒中医学教室では、2023年にニューヨーク州立大学ストーニーブルック校から交換留学生として当時医学部(米国では医科大学院)1年生のJacob Gordonさんを1ヵ月間受け入れました。日本語が話せない、診療録の理解が困難、感染症対応が続く環境など、さまざまな制約がある中で有意義な研修となるよう、指導教員と相談の上、画像診断、とくに頭部CTにおける早期虚血変化の判読習得を目標としました。
教室の論文や資料を用いて学習し、数十例に及ぶ判読訓練を重ねた結果、Gordonさんは短期間で着実にスキルを身につけ、帰国後も研究を継続しました。その成果として、2025年9月に神戸で開催された Asia Pacific Stroke Conference 2025 にて発表を行い、言語の壁を超えた学びの成果を世界に示しました。
将来は脳卒中診療に携わる神経内科医を志しているとのことで、本学での経験がキャリア形成に役立ったことを大変嬉しく思います。