学術講演会・例会

第54回杏林医学会市民公開講演会
アイフレイルを予防する
講演会報告

座長 : 井上真先生

講演1 : 松木奈央子先生 

講演2 : 北善幸先生

講演3 : 岡田アナベルあやめ先生

講演会の様子

杏林大学共催
第54回杏林医学会市民公開講演会
アイフレイルを予防する
座長 : 眼科学教室教授/井上真先生

 日時:令和7年11月29日(土)午後2時〜午後4時

 場所:杏林大学三鷹キャンパス 第2病棟4階 大学院講堂

 講演1:「QOL を向上させる白内障手術」
眼科学教室講師/松木奈央子先生

 講演2:「忍び寄る緑内障 〜緑内障から目を守るには〜 」
杉並病院眼科教授/北善幸先生

 講演3:「加齢黄斑変性について」
眼科学教室講師/岡田アナベルあやめ先生


 講演概要
日本は長寿の国です。平均寿命は年々伸び続けていますが、健康に生活できる健康寿命は、2022 年の調 査では男性が 72.57 歳、女性が 75.45 歳となり、平均寿命とは隔たりが問題視されています。
フレイルとは、健康な状態と要介護の状態との中間の状態を示す概念です。
日本眼科啓発会議は加齢に伴 う目の機能低下を示す「アイフレイル」という概念を提唱しました。
アイフレイルとは、加齢による目の機能低下 のことです。人は外界からの情報の 80%以上を視覚から得ているため、快適に暮らすためには良好な視機 能が欠かせません。
そこで、アイフレイルを早期に発見し、原因となる状態を判断することで適切に治療・対処 が行えます。
今回の講演ではアイフレイルを引き起こす代表疾患をピックアップして解説します。


スマートフォン等のデジタル機器を長時間見続ける事が多くなった現代では、目の不調や病気に関する関心がより高くなっているようです。
今回はそれぞれの目の疾患の「予防」がテーマになっていましたので、若い年代の方のご参加も多く見受けられました。
演者の先生方の分かり易い講演に対し、ご参加者から寄せられたアンケートでは、「各病気について基本的な事を学ぶことができた」「白内障手術映像は衝撃的だったが貴重なものを見せていただき大変参考になった」「知識がなくても分かり易い説明で有難かった」等の好意的な感想をいただきました。
質疑応答では、実際に白内障手術を控えている方や、緑内障の手術についての質問など、それぞれが不安に思われている事柄についてのご意見が多く出てまいりましたが、各演者の先生方から優しく温かい御指南をいただくことにより、和やかな雰囲気の中での終会となりました。
様々な質問に対し真摯にご対応いただきました座長の井上先生をはじめ、演者である松永先生、北先生、岡田先生には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

また、本講演会開催にあたり技術サポートをいただいた総合情報センターご担当者2名の方々にも、改めまして厚く御礼申し上げます。
有難うございました。

杏林医学会
2025.12.1

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