第47回 桐朋学園院内コンサートが開催されました

作成日時:2010年12月22日

 当院の外来棟1階ロビーで開催される院内コンサートは、桐朋学園のご厚意で1999年7月から毎年4回行われています。47回目を迎える今回のコンサートは音楽学部打楽器専攻生5名による演奏で、マリンバが奏でる暖かい音色が会場を包みました。  12月18日(土)に開催されたコンサートには、入院患者さんやお見舞いのご家族など約150名が会場を埋めました。今回は、楽しく、笑顔があふれるような曲を中心にしたいと、学生自らが曲を選定し、プログラムが構成されました。そのコンセプトのとおり、プログラムはまず明るくテンポのよいS.ジョプリン作曲による『メイプルリーフ・ラグ』から演奏が始まりました。  日本の名曲としてよく知られる『幸せなら手をたたこう』の演奏では、来場者も一緒になって合唱し、手を叩いたり、足を踏み鳴らすなどの動作も合わせて行い、まさに全員で楽しめるプログラムでした。その他、『オブラディ・オブラダ』や『Let it be』などのビートルズメドレーや、桐朋学園の所在地である調布市に縁があるとのことで、NHK朝の連続テレビドラマ「ゲゲゲの女房」のオープニング曲『ありがとう』など、馴染の深い曲も演奏されました。  学生たちはプログラムの合間に曲紹介も行い、曲を作った時の作曲者の心情やその曲が生まれた背景など、詳しく解説しました。研究生2年の藤本 亮平さんは、今回演奏している木琴の一種であるマリンバについても紹介し、マリンバは下についているパイプが低音の豊かな音を響かせることや、バチの大きさや堅さによっても出る音が変わることを説明、実際に数種類のバチで音を出して見せ、違いを証明していました。  プログラムの終わりには、本学の松田 博青理事長からのアンコールを受け、クリスマスのこの時期によく耳にするルロイ・アンダーソンの『そりすべり』が演奏され、会場から大きな拍手が送られました。  最後に、松田理事長から毎年心温まる演奏会を開催してくださる桐朋学園の皆様に感謝の言葉が贈られ、今回のコンサートを指導された塚田 吉幸准教授からは、「皆さんに笑顔を贈りたい、温かい気持ちになっていただきたいという学生の思いが、音楽という魔法を通じて皆様の心に届けられていたらうれしいです」と述べられました。