第48回 桐朋学園院内コンサートが開催されました

作成日時:2011年04月12日

 48回目を迎える桐朋学園音楽学部の学生による院内コンサートが、4月9日(土)、外来棟1階待合ホールで開催されました。桐朋学園のご厚意で年に4回開かれているこのコンサートは、学生たちが毎回工夫を凝らしたプログラムを作成し来場者を楽しませています。今回は、フルートの岡林拓也さん(研究2年)、オーボエの土屋英晃さん(研究2年)、クラリネットの澤本璃菜さん(研究1年)、ホルンの井上華さん(研究1年)、ファゴットの鈴木一成さん(卒業)による木管五重奏のグループによる演奏で、コンサートには3月11日に起きた未曾有の大震災の影響で、日本にはまだ重い空気が流れている中、音楽を通じて心穏やかに、元気に帰ってもらいたいとの想いが込められていました。

 コンサートは、初めに被災地への祈りを捧げ追悼の意を込めて、バッハのG線上のアリアが演奏されました。プログラムでは、パッヘルベル『カノン』やジャック・イベールの『3つの小品 第一楽章』などのクラシックから、民謡や『浜辺の歌』など日本の歌、子供たちも楽しめるようにと、映画「となりのトトロ」より『さんぽ』など、幅広いジャンルの曲が演奏され、会場にいた子供たちも楽しそうにリズムに合わせて体を揺らしていました。また、滝廉太郎の『花』では来場者が演奏に合わせて合唱し、学生たちが込めた想いのとおり、参加者が楽しめる元気になれるコンサートとなりました。

 最後に、本学の松田博青理事長は「大震災があった中でも、コンサートを開催してくださったことに深く感謝申し上げます」と学生と桐朋学園の先生方に感謝の言葉を贈りました。また桐朋学園の小柳敏志理事長からは「震災以来、心に不安を抱え生きている中、生徒の奏でた一つ一つの音がこれまで以上に深く心に沁みこんできたように感じます。音楽の持つ、独特な癒しの力を理解しコンサートの開催に熱心に取り組んでくださる松田理事長、関係者の皆様に厚く御礼申し上げると伴に、最後まで熱心に聴いてくださった来場者の皆様に感謝いたします」と感謝の意が伝えられました。