桐朋学園大学音楽学部による院内コンサートを開催

作成日時:2013年07月10日

 桐朋学園大学音楽学部による院内コンサートが7月6日(土)午後3時30分から外来棟一階待合ロビーで開催されました。当コンサートは桐朋学園のご協力のもと57回目を迎えました。毎回趣向を凝らした演奏を聴けるとあって、今回もたくさんの入院患者さんやお見舞いの方たちが聴きにきてくださいました。

 演奏者の三井静さん(チェロ)と久保山菜摘さん(ピアノ)はとても息が合っていて、一般的には歌の楽曲で知られているグノーの「アヴェ・マリア」や滝廉太郎の「荒城の月」を心落ち着くチェロの美しい音色で奏でてくれました。日本の楽曲が西洋の楽器で演奏されて、ここまでマッチするものなのかと感心させられました。
 ピアノのソロ曲はピアノの詩人と呼ばれるピアニストであり作曲家でもあるショパンの「幻想即興曲」等、5曲が演奏されました。様々なピアノ表現様式で奏でられるピアノ曲はとても美しい旋律で、聴きに来られた方々はショパンの音楽の世界観に引き込まれていました。
 ラフマニノフの「ヴォカリーズ」やサン=サーンスの「白鳥」は映画などに良く使われており、クラッシックに馴染みのない方でも聴きやすかったと思います。
プログラム最後のドビュッシーの「チェロとピアノのソナタ」はジャズのようなリズムを様々なチェロの演奏技法で用いられていて、眼でも耳でも楽しめました。チェロの弓は常に何本か持っていて、会場の響き方によって使い分けているそうです。

 プログラム終了後、松田博青理事長からのアンコールに、フォーレの「夢のあとに」を演奏してくださいました。また「七夕」を来場者の方たちがピアノに合わせて歌うという素敵なものとなりました。最後に松田理事長から、素晴らしい演奏への賛辞と御礼の言葉が述べられコンサートが終了しました。

 当日は暑さが厳しく大変蒸し暑い午後でしたが、外来棟ロビーには涼しげなチェロとピアノの音色が響きわたり、ゆったりとした時間が流れ、暑さを忘れさせてくれました。
お孫さんが生まれてお見舞いに来られた方は、偶然演奏会を聴けて嬉しかったとおっしゃっていました。また出産をされた娘さんはチェロを勉強しているので1日早い出産であれば聴きに来られたのに、と残念がっていました。

次回は10月19日(土)を予定しています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。