桐朋学園大学による院内コンサートが60回目を迎えました ~ゲストに荘村清志氏を招き、クラシックギターとのコラボを実現~

作成日時:2014年04月07日

 桜が満開に咲き誇る4月5日(土)、桐朋学園大学音楽学部による院内コンサートが外来棟待合ホールで行われました。このコンサートは1999年7月、桐朋学園の当時の役員が「学生、教職員が病院でお世話になっているお礼をしたい」とお話をいただいたのをきっかけに始まり、以来、年4回春、夏、秋、冬にそれぞれ開かれ、今回の開催で、満15年、60回目の節目を迎えました。

 今回は、日本のクラシックギター界の第一人者である荘村清志氏をゲストとしてお招きし、患者さんやお見舞いのご家族など約100名が会場に集まりました。
 
 
                          荘村清志さん

 コンサートではまず荘村氏が、カタロニア民謡「聖母の御子」、アルベニスの「朱色の塔」、ルイス・ピポーの「歌と舞曲第一番」、タルレガの「アルハンブラの想い出」、スペイン民謡 禁じられた遊びより「愛のロマンス」と続けて5曲クラシックギターの名曲を披露すると、一同はプロの魅力ある演奏に思わず引き込まれていました。
 続いて、桐朋学園大学音楽学部の篠原悠那さん(第1ヴァイオリン)、桐原宗生さん(第2ヴァイオリン)、中 恵菜さん(ヴィオラ)、笹沼 樹さん(チェロ)の4名による合奏があり、モーツァルトの「ディヴェルティメント第2番ニ長調 第1, 3楽章」、チャイコフスキーの「弦楽四重奏曲第1番ニ長調 第2楽章 アンダンテカンタービレ」、ピアソラの「リベルタンゴ」の3曲を演奏し、集まった方々はその美しい音色に耳を澄ませていました。
 引き続き、荘村氏と桐朋学園大生4名によるクラシックギターと弦楽のコラボで、A.ヴィバルディの「ギターと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調」を演奏すると会場は最高潮に達しました。
 
 
桐朋学園大学学生による演奏        クラシックギターと弦楽のコラボ

 予定の演奏プログラム終了後、本学の松田博青理事長が素晴らしい演奏への感謝の気持ちを伝え、アンコールをリクエストしました。アンコール曲は、映画「ディア・ハンター」のテーマ音楽「カヴァティーナ」で、演奏が終わった後にはひときわ大きな拍手が鳴り響きました。

 最後に桐朋学園の小柳敏志理事長が60回に及ぶコンサートを振り返り「この院内コンサートは桐朋学園大学の学生たちの日頃の練習の成果を発表する場になるとともに、患者さんたちからの拍手に音楽の持つ力を実感するかけがえのない機会になっています。これからもこの貴重な機会を大切にし、コンサートを継続していければと考えております」と結びました。

 
左)松田博青理事長 右)小柳敏志理事長     

 今回も会場には、点滴スタンドを片手に来られる患者さんや、中には看護師に付き添われてベッドで人工呼吸器を装着したままの患者さんもいて、ご家族とともに優雅な旋律に聞き入っていました。

 今年度2回目のコンサートは、7月12日(土)に開催予定です。