第61回 桐朋学園院内コンサートが開催されました

作成日時:2014年07月15日

 桐朋学園大学音楽学部による院内コンサートが、7月5日(土)午後3時30分から杏林大学病院外来棟一階待合ロビーで開催されました。16年目を迎えた院内コンサートは今回で第61回となりました。
 今回は打楽器専攻の学生6人による20種類もの打楽器を使っての趣向を凝らした演奏会となりました。

 1曲目は、演奏者がポリバケツを持って来て、おもむろにバケツの底をリズミカルにたたき出しました。このスティキング・ガーベッジという曲はバケツを楽器にして演奏するれっきとした曲で、日用品が見事な楽器に変身して見た目にも楽しい曲でした。
 2曲目の「道化師のギャロップ」は1台のマリンバを4人で交替に演奏する珍しい演奏方法を用いた曲で、演奏者の動きに目が離せませんでした。
 3曲目以降はクラシックだけでなく「美空ひばりメドレー」「情熱大陸」等、親しみのある曲や、「日本の四季メドレー」では鳥の鳴き声や波の音までも楽器で表現した曲で、マリンバを中心に繊細な優しい音からダイナミックな音までバラエティーに富んだ音色での打楽器演奏が、聴いている入院患者さんや付添の方の心を魅惑の世界へと導いてくれました。

 

 プログラム終了後、本学園の松田理事長が素晴らしい演奏への賛辞とお礼の言葉を述べてアンコールのお願いをすると、美空ひばりの「川の流れのように」を演奏してくださり、観客は楽しそうに歌を口ずさみながら聴いていました。

 マリンバの軽快なリズムと音色に自然と身体を揺らしながら演奏を聴いている方たちも多く、身体全体で音楽を感じることの出来るコンサートとなり、曲が進むにつれて患者さんの表情が明るくなっていたように見受けられました。

 最後に桐朋学園の小柳敏志理事長より「今後も楽しい企画のコンサートを行っていきます」と挨拶があり、61回目のコンサートを終えました。

 次回は10月18日(土)を予定しております。皆様のご来場を心よりお待ちしております。