桐朋学園ピアノ専攻生による第70回院内コンサートを開催

作成日時:2016年10月19日

 桐朋学園大学音楽学部の学生による院内コンサートが10月15日(土)、外来棟待合ホールで開催されました。このコンサートは1999年7月から毎年4回、桐朋学園のご厚意により行われています。第70回となる今回は、ピアノ専攻の原嶋 唯さん(大学4年)、奥田有紀美さん(研究生1年)による演奏でした。会場には、ご家族に付き添われた患者さんや病棟から車イスできた患者さん、お見舞いで来院した方など約110名が集まりました。

 連弾曲として人気が高いモーツァルトの「4手のためのピアノソナタk.521第1楽章」に始まり、フォーレの組曲「ドリー」が演奏されました。「ドリー」は連弾曲で6つの曲から構成されており、そのうちの「子守歌」、「ミ・ア・ウ」、「ドリーの庭」、「スペインの踊り」の4曲が披露されました。そのあと原嶋さんの独奏で、モーツァルトの「10の変奏曲k.455」、ショパンの「革命のエチュード」、奥田さんの独奏で、ショパンの「子犬のワルツ」、「エチュードop.10-8」、ハイドンの「ソナタ第38番」が美しい音色と素晴らしい技法で披露されました。最後は息の合った連弾曲で、ドビュッシーの「小組曲」で幕を閉じました。曲と曲の間には原島さんや奥田さんの解説が組み込まれるなど、患者さんやご家族が曲をより深く楽しめるような工夫もありました。

 終演にあたり、本学園の松田博青理事長は素晴らしい演奏への感謝の気持ちを伝えました。さらに松田理事長のアンコールに応え、「赤とんぼ」が連弾で演奏されると、馴染み深い曲に合わせて体を動かす方もいました。
 最後に、桐朋学園の村上弦一郎学部長より「素敵な機会を学生達に与えて下さり感謝しています。皆さまから、音楽を通して観客と心で会話ができることを学生たちは教えていただいていると思います。本日は演奏を聴きに来ていただきありがとうございました」と述べ、コンサートは終了しました。その後も、入院患者さんやお見舞いの親子連れなどが演奏者と触れあう姿もみられました。

 次回の院内コンサートは12月10日(土)を予定しています。皆さまのご来場をお待ちしています。