近隣の皆様へ 9/3合同総合防災訓練でのヘリポート使用のお知らせ

作成日時:2017年09月01日

 東京都では、災害発生等における行政及び防災機関の連携向上を図るため、区市町村と合同の訓練を実施しています。
 調布市との「平成29年度合同総合防災訓練」では、被災地から負傷者を搬送するヘリコプターの受け入れ訓練も実施され、災害拠点病院である当院も協力いたします。
 ヘリコプター離発着に伴う騒音や振動等で、近隣の皆さまにはご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、有事に備えた災害拠点病院の機能強化・維持のため、ご理解とご協力の程を何卒よろしくお願い申し上げます。

<ヘリコプター負傷者搬送訓練 当院着陸予定日時>
9月3日(日)11時45分頃          

『当院の救急・災害医療の役割』
 杏林大学医学部付属病院は1・2次、3次救急医療の基幹病院である「高度救命救急センター」に指定されています。さらに災害拠点病院としても、多摩地区や東京都内全域の救急・災害医療を支える責務を負っています。特に大きな災害では、その果たすべき役割が大きくなるため、当院では大規模災害の発生に備えて日頃から準備や訓練を行っています。
 近い将来の発生が危惧されている首都直下型地震や東海地震、東南海・南海地震では、交通網の寸断から多くの病院が孤立し、医療資源が枯渇することも想定されます。東日本大震災の教訓から、このような事態には、ヘリコプターによる物資輸送や患者搬送が絶大な効果を挙げることがわかっています。そのため、災害拠点病院の担う役割は大きなもので、当院としても、地域に必要な医療資源を確保するとともに、近隣病院で対応しきれない傷病者の受入れや、重症者の域外搬送(より被害が少ない地域の病院への搬送)等に対応いたします。

杏林大学医学部付属病院 病院長 岩下光利