アンサンブル演奏で会場を魅了~第74回院内コンサートを開催

作成日時:2017年10月17日

 冷雨が降り続く10月14日(土)、桐朋学園大学音楽学部による第74回院内コンサートが当院外来棟の待合ロビーで開催されました。
 入院患者さんや付き添いの家族など約90人が、ピアノとカルテット(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの弦楽四重奏)によるアンサンブル演奏を楽しみました。

 今回はピアノの原嶋 唯さん(同大学院1年)の声掛けで結成されたアンサンブルで、ヴィオラの松本麗さん(同大学院1年)、チェロの鈴木岳さん(同大学4年)、富山の桐朋オーケストラアカデミー所属のヴァイオリンの宮川莉奈さんと藤沢百恵さんが、モーツァルトの「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」とショパンの「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11(弦楽四重奏伴奏による)」を全3楽章演奏しました。
 演目は、院内コンサートでは初めての試みである大曲2曲の構成でした。ショパンの曲は、本来ピアノとオーケストラのために書かれた作品ですが、オーケストラの部分を弦楽四重奏だけで演奏するという高度な演奏技術を披露してくれました。ピアノ演奏も力強さと優しいタッチからなる音楽表現がとても素晴らしく、40分の大曲をアンサンブルだけでも重厚感のある音で表現した演奏は、来場者を大きなコンサートホールで聴いている感覚にさせてくれました。

 最後に、松田博青杏林学園理事長のアンコールに応えて、チャイコフスキーのバレエ組曲くるみ割り人形より「花のワルツ」が演奏され、大きな拍手が待合ロビーに鳴り響く中、演奏会は終了しました。
 村上弦一郎桐朋学園大学音楽学部長からは、来場者へ「心合わせて演奏を聴いてくれたことが学生にとって励みになります」と感謝の意が述べられました。若い音楽家の演奏に、元気をもらい癒しを感じた一時でした。

 次回の第75回院内コンサートは、12月9日(土)を予定しています。

松田杏林学園事理長

村上桐朋学園大学音楽学部長