幸せへの願いを込めて 院内ギャラリーで「つるし雛展」を開催

作成日時:2020年02月17日

 第2病棟1階ギャラリーアートスペースでは、桃の節句にちなんだ「つるし雛展」を2月14日(金)から開催しています。
 この展示は「三鷹つりびなの会」によるもので、患者さんや来院者の方々に毎年好評を博しており、今回で6回目の開催となりました。
 つるし雛とは、着物をほどいて作った様々なモチーフの細工物を紐で繋げ、竹などで作った輪に吊るして飾りにしたもので、江戸時代後期頃から桃の節句に飾られるようになったと言われています。飾り一つひとつには意味があり、「鶴、亀、桃」は長寿や健康を、「這い子人形」は子どもの健やかな成長を、「手毬」は家族の幸せや人のつながりの大切さを、「うさぎ」は力の宿る赤い目で病気の治癒を願っています。
 今回は、様々な形のつるし雛や赤い布地の傘を被せた「傘福」の他、2020東京オリンピック・パラリンピックにちなんで五輪に藤の花をあしらった作品、端午の節句の作品展示の希望に応えて兜の作品などを展示しています。15名のメンバーによる作品60点以上が展示されています。
 三鷹つりびなの会代表の小林幸子さんとメンバーの張村節子さんは、「皆さんにちりめん細工に込めた思いを感じていただけたら、嬉しいです。日本の伝統的な可愛い作品を愛でてください」と話しています。展示は3月30日(月)まで行われます。


五輪にちなんだ作品


傘福

兜の飾り

左から代表の小林さんと張村さん