「画論33rd The Best Image」で放射線部安達技師が最優秀賞とテクニカル賞を同時受賞

作成日時:2026年02月03日

 放射線部安達卓哉技師は、12月14日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催された「画論33rd The Best Image」で最優秀賞とテクニカル賞を受賞しました。

 「画論The Best Image」は、キヤノンメディカルシステムズ(株)が年1回開催するイベントで、CT、MR、超音波で撮影された臨床画像をユーザーが持ち寄り、診断・治療に有用な画像のクオリティ、被検者へのメリット、テクニックの創意工夫などを総合的に判断して優秀画像を選定します。安達技師が発表した演題は「嚥下4D-CTAを用いたbony stroke診断」で、脳卒中科の医師と共に考案した新たな撮影方法についての発表です。

 Bony strokeとは骨または軟骨が脳循環に影響を及ぼして生じる虚血性脳卒中のことで、近年提唱された疾患概念です。原因となるのは茎状突起や舌骨、甲状軟骨、椎体などがあり、それらが頸部血管に物理的な影響を及ぼすことで様々な病態を引き起こします。さらに、特徴として頸部の回旋や嚥下などの動きによって発生する場合があり、静的な検査のみでは診断が難しく、明確な診断方法は確立されていません。そこで当院に導入されている320列CT装置を用いて、造影剤が対象の頸部血管に到達した際に連続撮影を行い(4D-CTA)、それと同時に嚥下動作を行ってもらうことで骨または軟骨の動きによる頸部血管の圧排を可視化することができ、bony stroke診断への有用性が示されました。

 受賞した安達技師は、「脳卒中科、放射線科の先生方と技師が協力して築き上げた撮影方法が評価され、みんなで喜びを分かち合うことができて本当に良かったです。今後も研鑽を続け、CT技術を活かした脳卒中診療に貢献していきたいと思います。」と話しています。

左から放射線科横山健一教授、安達技師、キヤノン清水氏、放射線科五明講師