消化器・一般外科 田中医師が専修医奨励賞

作成日時:2021年06月23日

 4月21日にWebで開催された日本消化器病学会関東支部第364回例会で、当院消化器・一般外科 田中佑治専攻医(後期研修医一年目)が専修医奨励賞を受賞しました。
 この賞は専修医セッションの優秀演題に贈られるもので、田中先生は「胃底腺ポリポーシスを伴う家族性大腸腺腫症(FAP)若年女性に発症した早期胃癌の一例」について発表しました。
 通常、家族性大腸腺腫症で発症する胃癌は腺腫に関連するものが多いとされますが、本症例は胃底腺ポリープの異型と関連している点で貴重な症例でした。上部消化管内視鏡や病理所見を詳細に検討し、発癌のリスク因子や経過観察での注意点などについて考察しました。
 田中先生は病理診断科 北濱圭一郎任期助教や上部消化管外科 阿部展次教授、指導医とディスカッションを重ね、発表の準備を行ってきました。本番も落ち着いていて、素晴らしい発表でした。質問にも的確に答えることができ、努力が実を結んだ結果となりました。田中先生は「今回の経験を糧に、今後も臨床や研究を頑張りたい」と話しています。

左から、阿部教授、田中専攻医、大木学内講師

2021.6.23                
上部消化管外科(消化器・一般外科学教室)
学内講師 大木亜津子