加齢による音声障害の治療効果で 間藤言語聴覚士が優秀論文賞
作成日時:2021年07月20日
当院言語聴覚士の間藤翔悟さんが、第12回言語聴覚研究優秀論文賞を受賞しました。
本賞は、日本言語聴覚士協会が発行する雑誌「言語聴覚研究」に過去2年間に掲載された筆頭著者が40歳未満の原著論文のうち、特別に優れた論文に授与されるものです。
間藤さんが受賞した論文「加齢性音声障害に対するvocal function exerciseの治療効果と患者背景の検討」は、加齢に伴い声帯筋が萎縮することで起こる「声がかすれる」、「高い声が出ない」、「大きな声が出ない」といった音声障害に対して、vocal function exerciseという手技を用いた音声治療(音声リハビリテーション)を行ったものです。
治療の結果、様々な発声機能の数値が有意に改善し、高い治療効果が示され、さらにその治療効果には「年齢」、「病悩期間」、「発声持続時間」、「握力」といった背景因子が影響していることを明らかにしました。
間藤さんは、「このような栄誉ある賞を頂き、大変光栄です。日頃から研究の指導を頂いている耳鼻咽喉科 齋藤康一郎教授をはじめ、耳鼻咽喉科音声専門外来の先生方ならびにリハビリテーション室の皆様に感謝申し上げます。これを励みに、今後も質の高い音声障害診療に貢献できるよう、努めていく所存です」と今後の抱負を語っています。