春を彩る つるし雛展を院内ギャラリーで開催

作成日時:2022年02月21日

 桃の節句にちなんだ「つるし雛展」を第2病棟1階ギャラリーアートスペースで2月21日(月)から開催しています。
 「三鷹つりびなの会」によるつるし雛展は例年好評を博しており、8回目となる今回は、代表の小林幸子さんをはじめとする15名の作品が飾られています。
 桃の節句に飾られるつるし雛は、江戸時代後期頃から各地で行われてきた風習で、古着の端切れで作った様々なモチーフの飾りを紐で繋げつるしたものです。祖母は孫のために、母は子のために、幸せを祈りながら縫い上げた飾りには、一つひとつ意味が込められています。「手毬」は家族の幸せや人の輪を表し、「鶴・亀」は長寿や健康を、「桃」は延命長寿や邪気払いなどを意味します。 代表の小林さんは、「さらに今年はコロナが去るようにと、『さる』の飾りを沢山制作しました」と話しています。

 会場には、福岡県柳川市の代表的なつるし雛や、山形県酒田市の傘福などのほか、「押し絵」と呼ばれる布と厚紙を使った貼り絵や、端午の節句用の飾りなど、80点以上の多様な作品が展示されています。
 代表の小林さんは、「私達は、色々な方から大切に着てきた着物をご厚意で譲り受け、作品を作っています。幸せや健康への願いなど、それぞれに込められた思いを感じていただけたら嬉しいです」と話しています。
 ギャラリーでは早速、歓声を上げながら作品を鑑賞したり、思い思いに記念撮影をする来院者の姿が見られています。
 3月30日(水)まで展示されていますので、来院の際にはぜひお立ち寄りください。

左から代表の小林さんと張村さん