放射線部技師3名が「画論 30th The Best Image」で最優秀賞と優秀賞

作成日時:2023年01月11日

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社が開催する「画論30th The Best Image」で当院放射線部技師3名が、最優秀賞と優秀賞を受賞しました。このイベントは、各医療施設で行われている優れた診断・治療を共有することで、画像診断技術と医療の発展に寄与することを目的として年に一度開催されています。
 発表は、CT、MR、超音波の3分野に分かれ、治療への寄与、撮影や画像処理技術の工夫などが総合的に審査されて最良の臨床画像が選定されます。今年は全国から480件の応募があり、最優秀賞、優秀賞の表彰式は12月18日にウェブで行われました。

1.松本紗貴 技師(MR分野 最優秀賞)
右内頚動脈に生じた巨大動脈瘤について高時間分解能を持つ非造影4D-MRAを撮像することで、動脈瘤内の詳細な観察が可能だった症例を取り上げました。
コメント:「このような賞を受賞でき大変光栄です。今後も患者さんのためになる画像を提供できるよう、日々研鑽を重ねて参ります」

2.山﨑崇史 技師(CT分野 優秀賞)
左聴神経腫瘍術後再発に対する術前シミュレーションとして当院の脳神経外科手術の術前の超高精細CTをはじめMRI、ANGIO画像を用い、マルチモダリティフュージョンの有用性を示した症例を取り上げました。
コメント:「今回の術前シミュレーションは脳神経外科の医師のご協力があって実現したものとなります。今後も先生方との連携のもと患者さんの手術支援の一助となる画像作成に努めて参ります」

3.熊谷優真 技師(CT分野 優秀賞)
4D-CTAで流入動脈を同定し治療に貢献できた硬膜動静脈瘻の1症例として、Angioで流入動脈の同定が困難であった硬膜動静脈瘻に対して、320列CTの特性を生かし、広範囲の多時相データを取得することで同定を可能にした症例を取り上げました。
コメント:「今後も本症例のように患者さんに応じて検査を工夫し、診断・治療に貢献できる画像を提供していけるよう努めて参ります」

右から横山放射線部長、熊谷技師、松本技師、山﨑技師、中西技師長